うちの子が登校拒否になった・・・その5

こんにちは、マルヤ介護ショップほほえみの井田です。

 

前回お話しました ”不登校児のための教室” に通いだしたら、

子供の様子が、がらりと変わりました。

回りは同じような子供たちばかりなので、

「学校に行けないのは自分ばかりじゃないんだ」

という安心感もあったのだと思います。

 

子供たちが登校拒否にいたるまでは、いろいろな原因があったようです。

ただ意外なことは、学校に行かない日々が続くうちに、

“元の原因がなくなっても、学校に行けない状態が続いている”

そんな子供たちが多いのです。

 

きっと、世の中には、

しばらく学校を休んでいるうちに元気になって登校しだすお子さんが多いのでしょうね。

でも、そうじゃない子ども達もいるのです。

ここに来ているのは、長期間学校に行けなくなった子供たちばかりです。

 

それにしては、随分と明るい雰囲気です。

まるで、子供たちには何の悩みもないように見えるくらいです。

ここに来て、やっと居場所ができたからでしょう。

 

その教室にも、数日に1回位のペースで、ようやく通っている子もいます。

家から出ることができない子供たちも大勢います。

 

ここでは、親向けにカウンセラーの先生との相談会を開いて下さいました。

とってもためになりましたので、少し書きますね。

 

「(前略)

先程、何故ここでは普通にふるまえる子供たちが学校だけには行けないのかという質問がありました。

そこが、大切な点なのです。

学校というものが何らかのストレスになっているなら、

それ以外の問題では正常に振舞えて当たり前です。

 

学校に行こうとすると、頭痛・下痢をおこすのも、

学校を休むと急に元気になってしまうのも、仮病ではありません。

 

子供たちは学校に行くことが苦しくって苦しくって、

今までに何らかのシグナルを、親であるあなた達に送っていたはずです。

それでもダメだから、頭痛などの症状を起こすまでに、自分で自分を追い込んでいるのです。

この子達を、これ以上追い詰めることは良いとは思えません。

 

まず、時間をおくこと、

自然に振舞える場所をつくることが大切です。

今の学校生活に合う子と合わない子がいて当たり前。

現在の学校というシステムに合わないことは、引け目を持つほど悪いことでしょうか。

 

今のお子さんのあるがままの姿を、一度無条件に受け入れてみましょう。

まず、お子さんが落ち着いて地面に自分の足で立つことが先決です。

さもないと、スタート地点に立つこともできなくなってしまいます」

 

う~~~ん、なるほど。

思わず皆でうなずいてしまいました。

 

(次回で、最終です。

長い間お付き合いいただいて、ありがとうございます。)