おはようございます、マルヤ介護ショップほほえみの井田です。
大変ご無沙汰しておりました。
申し訳ございませんでした。
今日は、私の感動体験をお話させて下さい。
私たち福祉用具の仕事をしておりますと、たくさんの出会いがあります。
つい先日も、素敵な出会いがありました。
手すりの相談のため訪れた家でのことです。
相談相手の男性の方に、最近の様子を伺っておりました。
ふと床の間を見ますと、なにやら難しい漢字が・・・
「これは、漢詩ですか?」
「ああ、盡日尋春不見春・・・だよ。」
とお読みになられます!
ワタクシ、びっくりしてしまいまして、
「あのー、どういう意味なのでしょうか?」
「昔、春を探して一日中歩き回った人がいてね、
春はどこにも無くて、がっかりして帰ってきたら、
自分の家の庭で、梅のつぼみがふくらんでいた。
春はここにあった。という詩なのだよ」
と、やさしく教えていただきました。
素敵な詩だなあと、感心していると、
「人は遠くに悟りや幸せを求めるけれど、
悟りはいつでも身近にあるという意味があるんだ」
と、続けておっしゃいました。
お~っ!
もう、感動してしまいました。
「お師匠様、と呼ばせて下さい!」
という心情です。
ゆっくりと、お話されるやさしい声に、見たことが無い景色が浮かんできます。
がんばらなくちゃ、と走り続けていた自分が、
ふと立ち止まって肩の力を抜いたような、ほっとする時間が流れました。
帰ってきてから調べましたら、「探春」という漢詩でした。
私たちは、お客様の役に立ちたいといつも思っておりますが、
実は、お客様に教えられたり、助けていただくことが多い!
そんな素敵な出会いのお仕事をさせていただいております。
先日の井田の、ひとときでした。