体験談・・・見えにくい品質の差

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

昨日の話の続きです。

 

よく高品質の家具を取り扱う店主は、「本物の家具」という言い方をします。

接着剤で固めたファイバーボードやパーティクルボード、あるいは中空のフラッシュ構造を念頭に、無垢材を使っているのが本物と言いたいのでしょうね。

気持ちは分かります。

でも、お値段それなりだったら、それはそれでいいのだろうと思います。

昔だったら捨てた物を、溶かして利用出来るのだったら、それは環境にやさしい事ですから。

 

しかし、それをふせて、高く売っているとしたら・・・大問題です。

私、こんな体験をしました。

 

私、ちょくちょく東京に出張します。

ついでに、時間を作って家具屋さんを見学しています。

今年の春の話です。

 

大きな家具屋です、インテリア館と言った方がいいかな・・・

そこに、当店でも売れ筋のTVボードが置いてありました。

おなじTVボードですが、2万円安い値札が付いていました。

あ~ぁ、力に物言わせて、大量仕入れとか言って安く仕入れているのだろうと想像しました。

 

そのTVボード、当店では人気商品です。

ナラ無垢材を使った、シンプルなデザインで売れています。

 

でも、何か違和感を感じました・・・どこか変!?

触ってみて驚きました。

「えっ、もしかして、これって突き板!」

本当にびっくりしました、突き板で作ってありました。

特注です。

メーカーのカタログにはない商品です。

 

「へ~、大きいところはこんな事も出来るんだ。」

でもさ、・・・・・・

とすると、・・・・・・

2万円の差だけだったら、「高い!じゃん」

 

そう言う事です、

もし、近くに小さな家具店があって無垢材の方を売っていて、お客さんが見比べたとします。

お客さんは、私が最初に感じた通りに思いますよね、

「流石、大きいところの方が安いわね。」って。

 

突き板が悪いのではありません。

うちだって突き板の製品は売っています。

でも、それなりの価格です。

 

勉強になった経験でした。

 

突き板とは

http://www.alexgroup.com/tree/gohan/2_1.htm

フラッシュ構造とは

http://www.alexgroup.com/tree/story/1_012_5.htm