「歴史から見た日本人の行動原理」 井沢元彦・・・2

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

いきなりですが、

江戸時代、武士が朱子学を学んだのは何故か?

その結果どういう影響が出たか?

15日に聴いた、市民タイムスの井沢元彦先生講演会の内容のひとつです。

 

朱子学(しゅしがく)は、南宋の朱熹(しゅき、朱子は尊称)によって再構築された儒教の体系です。

やがて科挙(中国の官僚登用試験)に採用され、中国に於ける必須学問となります。

朱子の有名な言葉 「少年易老学難成 一寸光陰不可軽」

 

戦国の世を統一した徳川家康と幕府の重臣は、

この朱子学を武士の道徳の規範に据えます。

これからも、下克上が当たり前だと困りますからね。

 

道徳的には良い面が多い朱子学ですが、

しかし、総てに於いて万能ではなかったんですね。

 

たとえば、

朱子学では「士農工商」を説きます。

自分たちが一番偉くて、食料を生産する農民が二番目に偉い!

そして、商人、或いは商売は蔑む(さげすむ)べき職業である。

 

これが、やがて、藩の財政、幕府の財政をおかしくしていきます。

農業改革を行う人は立派で、商業で藩政を立て直そうとする人は馬鹿にされるのです。

(商売をうまく行った藩は力を付けていきます。)

 

更に、

朱子学では王者と覇者を区別します。

尊ぶべきは王者で、覇者ではないのです。

これがやがて尊王攘夷思想に繋がっていくのです。

 

徳川家康、

徳川時代が265年も続くとは思っていなかったと思いますが、

朱子学の影響で幕府が滅ぶとは、もっと思っていなかったことでしょう。

 

井沢先生は、以上のような内容を話されておりました。

あと、言霊社会・・・

でも、今日はここまで!