いぶし銀

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

本日のタイトルは「いぶし銀」なのであります。

 

えっ?

 

なんの脈絡もありません。

たまたま耳にした、

普段使う言葉に疑問を持っただけです。

 

普段使う言葉・・・う~む、

「いぶし銀」・・・あまり使わないか!

いぶし銀のような演技、とか・・・

いぶし銀のような渋みがかった男とか・・・

 

皆さんは「いぶし銀」を見たことありますか?

銀はピカピカしているのに対して、

黒ずんでいる銀が「いぶし銀」かな・・・

私の認識はそんな程度なので、ちょっと気にかかった次第です。

 

いぶし銀、漢字で書くと「燻し銀」です。

つまり、

燻した銀です。

 

煙で燻した銀?

煙で、煤けた銀?

 

調べたら、

「燻す・いぶす」にはいくつか意味がありました。

1物を燃やして煙を出す

2 殺菌、殺虫の目的で、煙を出す

3 すすや煙で黒くする

そして、

4 金属製の器具に硫黄のすすで曇りをつける

 

いぶし銀の「燻す」は4です。

 

硫黄のすすで曇りをつける・・・とは、

硫化物(硫黄化合物の一種)による化学反応で黒くすることです。

 

化学反応で黒くなるのは表面だけなので、

シルバー製品用の磨きクロスで磨くと、本来の艶のある銀が顔を出します。

これをうまく使い分けて、奥行き感のある銀製品を作り出します。

 

これが「いぶし銀」です。

 

ついでに、

調べていたときに出てきた説明によると、

「スターリングシルバーと呼ばれる銀製品には925の刻印がある。

 銀含有率が92.5%の銀合金の意味。

 銀は柔らかいので、銀100%だと、アクセサリーには不向き。

 ところで、

 法律上、925の銀であっても、純銀として扱われる」

 

へ~っ!