こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。
各地の藤棚の見頃も、そろそろ終わりに近づいていますでしょうか?
先日、ちょっとだけ遠出をしましたが、
車窓から、山の所々が紫色に染まっているのが見えました。
野生の藤と思われます。
で、
脈絡もなく頭に浮かんだのが、
「葛藤」!
葛藤は「藤」と「葛・くず」です。
辞書には下記のように解説されています。
葛や藤の蔓(つる)がもつれ絡むことから、
ものごとがもつれて解決が付かないこと。
や、
心の中の相反する欲求に迷うこと。
を「葛藤」と言うようになった。
それだけかしら?
と、私は常々思っているのです。
同じ蔓性の植物ですが・・・
葛と藤は似ていて、非なのであります。
花は同じ紫色(藤には白もあるけど、葛にも白があるらしいです)、
共に甘い匂いがします。(私は葛のバニラのような匂いが好きです)
ただし、
藤の花房は地に向かって三角形、
葛の花は天に向かって三角形。
大体が、
藤の花は、春から初夏の花だし、
葛の花は、秋の花。(秋の七草)
藤の蔓(つる)は天に向かって伸び、
葛は地面を這います。
藤の花を、人は藤棚を作って愛でますが、
葛の花は、人知れず咲いています。
が、
葛からは、葛粉が取れます。
また、
葛の蔓は、色々な物に加工されます。
葛の読み方に「つづら」があります。
舌切雀の「つづら」です。
葛の蔓で作っていたからだそうです。
そして、
決定的に違うのはその名前、
藤は「不二」なのに、
葛は「クズ」!
え~っ!
こうも違うのかという点ばかり。
「葛藤」には、
もっと深い意味があるように思えて仕方ないのですが・・・
誰か教えて下さい。