世継ぎの「木」

おはようございます、丸屋家具店主の丸山です。

 

昨日の雨で、すっかり桜の見頃も終わってしまいました。

残念です。

 

しかし、今年の春はとにかく一斉に花が咲きましたよね。

長野市周辺では、梅の花が残り、杏が咲いていて、桜が咲き、桃も咲いていました。

本当に、地球温暖化が心配です。

 

さて、庭に多くの花が咲いている中で、目立つ木があります。

「柏の木」です。

柏餅に葉を巻く、あの柏の木です。

 

なぜ目立つか?

多くの庭木に花が咲く中で、枯れた葉が、まだ梢から落ちずに付いている木だからです。

更に、柏の木は、多くの家の庭木として植えられているので、

この時期、目立っております。

 

今、庭木で、枯れた葉が付いている木を見かけたら、それが柏の木です。

なぜ、庭木として、さほど美しくもない「柏の木」が植えられているか、ご存知ですか?

 

実は、柏は葉が枯れても、新芽がでるまで葉が落ちない性質を持っているのです。

この事から、次世代が育つまで親が頑張る意味に解釈され、

「家」が代々続いていく願いを込めて、庭に植えられているのです。

 

古い家の庭には必ず植えられています。

更に、柏餅に柏の葉を巻くのも、同じ意味合いからだそうです。

 

最後にもう一つ蘊蓄です。

「柏」の漢字ですが、葉の裏が白い所から出来た漢字だそうです。