絨毯と緞通(段通)の違い・・・お待たせしました。

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

昨日書けなかった、絨毯と緞通(段通)の違いについてお話し致します。

ところで、緞通をご存知ですか?

中国製の絨毯を指す言葉が「緞通」です。

 

緞通は「だんつう」と読みます。

パソコンで「だんつう」と入力すると「段通」が出てきますが、

「緞通」が本来の文字のようです。

 

「緞」は「緞帳・どんちょう」の「緞・どん」です。

「緞帳」とは、劇場の垂れ幕のことですが、「緞で作った帳(とばり)」の意味です。

「緞」とは「模様の入った厚手の織物」の事です。

 

なぜ、中国製の絨毯だけを「緞通」と言うのか?

シルクロードを伝わった絨毯ですが、

中国の絨毯とペルシャの絨毯とは大きな違いがあります。

 

好まれる柄の違いではありません。

毛足・パイルの長さが全然違います。

ペルシャでは薄いことが高価な絨毯の条件ですが、

中国の絨毯は厚いのです。

 

それ故、

日本では中国製の絨毯をペルシャの絨毯と区別して扱い、

絨毯という呼び名を使わなかったようです。