梅雨明けと近江ちぢみの掛け布団

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

梅雨が明けました!

本日昼、関東甲信の梅雨明けが、気象庁より発表されました。

平年より6日早い梅雨明けです。

いよいよ、夏本番!

 

さて、

今日こそは”近江ちぢみ”をご紹介致します。

 

昨日の最後に、撚糸(ねんし)の話を致しました。

絹の場合、18本から27本の蚕の糸を撚って(よって)1本の糸にするんだそうです。

ところで、この撚り(より)の入れ方を強くした糸のことを”強撚糸”と言います。

 

強撚糸は、撚りを元に戻したい力=縮みたい力を内蔵しています。

強撚糸を巧みに使い織り上げた生地は、この力によって凹凸が出来ます。

この凹凸のことを、縮んで出来たから、縮緬シボ(ちりめんシボ)と呼びます。

そして、生地自体は”ちりめん”と呼ばれるのです。

 

一方で”ちぢみ”と言う表現があります。

こちらは、”何々ちぢみ”と言うように、固有名を言う時に使われます。

そうです、

やっと辿り着きました!

”近江ちぢみ”登場です。

 

近江ちぢみの素材は”麻”です。

近江ちぢみとは”麻”で造られた縮み(ちぢみ)生地です。

 

日本の夏の生地と言えば”麻”です!

麻は他の繊維に比べ保温性が低く、放射性が高いのです。

また、業界で言うところの”シャリ感”が高く、肌触りが涼しく感じます。

”麻”は高温多湿な日本の夏を快適に過ごす素材です。

 

”近江ちぢみ”はこの様な特性から、甚平の生地として使われています。

昔の人は、夏を快適に過ごす、自然な方法を知っていた訳です。

この、自然と言うところが注目されています。

クーラーでなく、自然です。

 

ところで、この”近江ちぢみ”を使った、オール麻製の布団があるんです。 

この話、明日に続く。