おはようございます、マルヤ介護ショップほほえみの井田です。
先日の日曜日に、伊那にて能(伊那能)を鑑賞してきました。
しかしワタクシ、古典芸能はとんと分かりません。
子供の頃、居間に掛けてある能面を怖いと言ったら、
父親が若い女性のお面を手にとって、
「ほら、この角度にすると、笑って見えるね、
でも、この角度にすると怒っているような顔になる。
能面は角度や動きで表情が変わるんだよ」
と、教えてくれました。
動かないお面の表情が変わるなんて、不思議だなあ。
今でも、やはりお能はよく分からないままですが、
なんとなく憧れだけが残っていました。
そんな初心者の私に、この「伊那能」は、とても優しい公演なのでした。
公演前の午前中に、
演目の説明や、能の表現、見所を教えていただきました。
ロビーでは琴と尺八の演奏を聞きながら、抹茶を振舞っていただきました。
ふりがなを振ってある、台本も頂けます。
更に、舞台の横には、簡単な現代語訳も表示されます!
どうです、これならどうにかわかるでしょう。
午前中に能について説明してくれた方は、かなりのお歳に見えました。
(ごめんなさい)
ところが、午後の公演ではだれよりも朗々と響く声で、演じていました!
かっこいいっっ!!
実際に能の舞台は結構小さいのです。
そこへ鳴り物や地謡などの方が場所をとるわけで、
小さい舞台がなお小さくなってしまいます。
これじゃあ、舞台がはじまったら蹴とばされるのではないかしら、
心配になってしまいました。
それが、あら不思議、
実際にお話が始まってくると、舞台がどんどん広がってきて、
大きな世界に見えてくるのです。
やっぱり聞き取れないセリフがありましたが、
それでも、いつの間にか不思議な世界に入ってしまいました。
実際に見てみるとわかります。
能って動きがあり、ロマンがあるのですね。
でも、やっぱり、
台本がないとセリフが分からないワタクシでした。(笑)