学習机の選び方・2010年度・・・その8

おはようございます、丸屋家具店主の丸山です。

 

本日も学習机・・・元スチール家具メーカー系学習机の話を致します。

 

昨日、

スチール家具メーカー(オフィス家具メーカー)が家庭用の学習机を発売したのは、

㈱イトーキがホームデスク、スチューデントデスクを1962年(昭和37年)に発売した

前後だと思うと書きました。

 

小泉産業㈱のホームページを見ますと、昭和41年に蛍光灯付学習机「蛍雪」発売と有ります。

それ以前に家庭用学習机を発売していたかは判りません。

コクヨ、くろがね、オカムラのホームページには記載がなく判りませんでした。

 

そもそも、私の小学校時代は、家庭用の学習机が一般的ではなかったと思います。

それが、日本の高度経済成長に伴って一変していくのです。

生活にゆとりが生まれてくると、教育に目が向けられたんですね。

 

スチール家具メーカー(オフィス家具メーカー)は学校用の机を開発します。

私は、小学校で使っていた木の机が、一斉にスチールの机に変わったのを覚えています。

今から思えばちょっと違うのですが、当時は未来の扉が開かれたような気がしました。

 

全国規模での入れ替えですから、巨額な売上だったでしょうね。

それと同時に家庭用のスチール製学習机の開発にも拍車が掛かかりました。

ライダーデスクの発売された昭和46年には、

コイズミの学習机は業界初、テレビで宣伝されるようになったそうです。

 

12月7日のブログで取り上げた「コクヨくるくるメカ」のテレビコマーシャルはヒットしました。

実は、当時他のメーカーも追随して、同じような機能の学習机を発売していました。

この様にして、家庭用学習机が各家庭に普及するようになったのです。

 

それらをリードしてきたのが、スチール家具メーカー(オフィス家具メーカー)です。

ブランド名としては、「コイズミ」「イトーキ」「オカムラ」「くろがね」です。

(コクヨは家庭用の学習机から撤退しています)

 

彼らは新しい市場を創ったと言ってもいいのかも知れません。

今こうして、私がブログを書くのも、学習机商戦が年中行事化しているからです。

有り難いことですね。

 

最後に一つだけ触れておきます。

なぜ彼らが一つの市場を築き上げることが出来たのか?

時代背景の他の条件です。

 

私は、それは彼らの事業規模にあったと思っています。

㈱岡村製作所・・・東証1部・大証1部上場、資本金186億7000万円、09年3月期売上1856億円

㈱イトーキ・・・東証1部・大証1部上場、資本金52億7700万円、08年12月期売上970億円

         みずほBKのグループ会社です。

家庭用家具メーカーの規模に比べて、1桁も2桁の違う圧倒的な事業規模なのです。

この事業規模を背景に、商品開発、市場開発をしてきたと考えます。