おはようございます、丸屋家具店主の丸山です。
本日も学習机・・・元スチール家具メーカー系学習机の話を致します。
昨日、
スチール家具メーカー(オフィス家具メーカー)が家庭用の学習机を発売したのは、
㈱イトーキがホームデスク、スチューデントデスクを1962年(昭和37年)に発売した
前後だと思うと書きました。
小泉産業㈱のホームページを見ますと、昭和41年に蛍光灯付学習机「蛍雪」発売と有ります。
それ以前に家庭用学習机を発売していたかは判りません。
コクヨ、くろがね、オカムラのホームページには記載がなく判りませんでした。
そもそも、私の小学校時代は、家庭用の学習机が一般的ではなかったと思います。
それが、日本の高度経済成長に伴って一変していくのです。
生活にゆとりが生まれてくると、教育に目が向けられたんですね。
スチール家具メーカー(オフィス家具メーカー)は学校用の机を開発します。
私は、小学校で使っていた木の机が、一斉にスチールの机に変わったのを覚えています。
今から思えばちょっと違うのですが、当時は未来の扉が開かれたような気がしました。
全国規模での入れ替えですから、巨額な売上だったでしょうね。
それと同時に家庭用のスチール製学習机の開発にも拍車が掛かかりました。
ライダーデスクの発売された昭和46年には、
コイズミの学習机は業界初、テレビで宣伝されるようになったそうです。
12月7日のブログで取り上げた「コクヨくるくるメカ」のテレビコマーシャルはヒットしました。
実は、当時他のメーカーも追随して、同じような機能の学習机を発売していました。
この様にして、家庭用学習机が各家庭に普及するようになったのです。
それらをリードしてきたのが、スチール家具メーカー(オフィス家具メーカー)です。
ブランド名としては、「コイズミ」「イトーキ」「オカムラ」「くろがね」です。
(コクヨは家庭用の学習机から撤退しています)
彼らは新しい市場を創ったと言ってもいいのかも知れません。
今こうして、私がブログを書くのも、学習机商戦が年中行事化しているからです。
有り難いことですね。
最後に一つだけ触れておきます。
なぜ彼らが一つの市場を築き上げることが出来たのか?
時代背景の他の条件です。
私は、それは彼らの事業規模にあったと思っています。
㈱岡村製作所・・・東証1部・大証1部上場、資本金186億7000万円、09年3月期売上1856億円
㈱イトーキ・・・東証1部・大証1部上場、資本金52億7700万円、08年12月期売上970億円
みずほBKのグループ会社です。
家庭用家具メーカーの規模に比べて、1桁も2桁の違う圧倒的な事業規模なのです。
この事業規模を背景に、商品開発、市場開発をしてきたと考えます。