暗闇について思う・・・その3

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

健康寝具体感フェアにご来店の皆さまに、こころより感謝申し上げます。

西川健康寝具体感フェアは明日まで行っております。

多くの皆さまのご来店をお待ち申し上げます。

 

さて、暗闇ですが・・・

別に日本経済の見通しが暗いという話ではございません。

漢字の成り立ちのお話しです。

 

では、昨日の続き、「日」と「曰」です。

 

白川静氏の漢字研究の最大の業績の一つが「口」の解釈です。

「口」は多くの漢字に含まれていますが、そこに新しい体系を見いだしました。

 

その前に、

漢字は自然発生的に出来たものではありません。

「木」「山」「川」などは象形文字として、大昔からあったかのも知れませんが、

漢字は3200年前、殷王朝の時代に多くの学者が集められ、一気に作り上げられたのが始まりです。

当時の学者・知識階級と言えば、神官であったであろうと言うところが漢字の成り立ちのミソになります。

 

「口」の解釈です。

「口」は「くち」ではなく、升のような入れ物を意味します。

実際には、神官などが神様に祈りを捧げる時、祝詞(のりと)を入れる器(”さい”と言います)のことを指します。

これが白川静氏の解釈です。

 

さて、「日」と「曰」です。

後者の「曰」は「曰く・いわく」、「曰はく・のたまはく」の「曰」です。

「神が仰せになる」と言う意味です。

 

「曰」に使われている「口」こそが、先ほどお話しした”さい”としての「口」です。

 

「曰」が含まれている漢字を列挙します。(白川静・常用字解より)

曷、旨、者、習、皆、曹、智、某、暦・・・

上記の「日」は「日」ではないのです。