こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。
昨日は急用が出来、東京に出張してきました。
早朝から出掛けた為、ブログが書けませんでした。
大変失礼を致しました。
さて、
「暗と闇に何故音の字が入っているのか?」
の最終回です。
前回までのブログで、「日」は太陽のことを意味するとは限らないと説明いたしました。
では、音に含まれる「日」は何を意味するのでしょうか?
そうです、この「日」も祝詞(のりと)を入れる器”サイ”から出来た字です。
(ただし、前回紹介した「曰・いわく」とは成り立ちがちょっと違っているようです。
その違いは”金文・きんぶん”という古代文字を見ると一目瞭然なのですが・・・)
ところで、
漢字を作った人達にとって、「音」とはどんな「音」のことを意味したのでしょうか?
音楽でしょうか?鳥のさえずりでしょうか?雷鳴でしょうか?それとも、言葉でしょうか?
難しいですよね。
では、彼らにとって、一番大事な「音・おと」は何だったのでしょうか?
これなら分かりますよね。
「神の声」です!
神様は、人間が喋るようには声を出しても、音を立ててもくれません。
夜中の静かな時に、
祝詞(のりと)を入れる器”サイ”の中に、かすかな”オト”を立てます。
この”オト”が「神の声」・「音」なのです。
詳しい説明は省きますが、
人が神に対して発するのが「言」(祈り、誓い、願い、訴え)
これに対して、神の返事が「音」です。
(実は「言」と「音」、古代文字では「口」の中に横棒が有るか無いかの違いです。)
「闇」の「門」は神棚の両開きの扉であり、
「闇」とは神棚の前に置かれた器”サイ”の中で音がすることを意味します。
夜中のかすかな音ですので、「闇」は「やみ」を意味するようになりました。
へ~っ!
詳しくは
白川静著「常用字解」「字統」「字訓」「字通」
または、
小山鉄郎氏が白川静氏に取材して著した、「漢字は楽しい」「漢字は怖い」
をお読み下さい。
その内容には驚愕します!
(取るには何故耳がある?、道には何故首がある?)