暗闇について思う・・・その4

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

昨日は急用が出来、東京に出張してきました。

早朝から出掛けた為、ブログが書けませんでした。

大変失礼を致しました。

 

さて、

「暗と闇に何故音の字が入っているのか?」

の最終回です。

 

前回までのブログで、「日」は太陽のことを意味するとは限らないと説明いたしました。

 

では、音に含まれる「日」は何を意味するのでしょうか?

そうです、この「日」も祝詞(のりと)を入れる器”サイ”から出来た字です。

(ただし、前回紹介した「曰・いわく」とは成り立ちがちょっと違っているようです。

その違いは”金文・きんぶん”という古代文字を見ると一目瞭然なのですが・・・)

 

ところで、

漢字を作った人達にとって、「音」とはどんな「音」のことを意味したのでしょうか?

音楽でしょうか?鳥のさえずりでしょうか?雷鳴でしょうか?それとも、言葉でしょうか?

 

難しいですよね。

では、彼らにとって、一番大事な「音・おと」は何だったのでしょうか?

これなら分かりますよね。

「神の声」です!

 

神様は、人間が喋るようには声を出しても、音を立ててもくれません。

夜中の静かな時に、

祝詞(のりと)を入れる器”サイ”の中に、かすかな”オト”を立てます。

この”オト”が「神の声」・「音」なのです。

 

詳しい説明は省きますが、

人が神に対して発するのが「言」(祈り、誓い、願い、訴え)

これに対して、神の返事が「音」です。

(実は「言」と「音」、古代文字では「口」の中に横棒が有るか無いかの違いです。)

 

「闇」の「門」は神棚の両開きの扉であり、

「闇」とは神棚の前に置かれた器”サイ”の中で音がすることを意味します。

夜中のかすかな音ですので、「闇」は「やみ」を意味するようになりました。

 

へ~っ!

 

詳しくは

白川静著「常用字解」「字統」「字訓」「字通」

または、

小山鉄郎氏が白川静氏に取材して著した、「漢字は楽しい」「漢字は怖い」

をお読み下さい。

 

その内容には驚愕します!

(取るには何故耳がある?、道には何故首がある?)