ギャベ展、開催します!・・・柳宗悦とゾランバリ・・その2

こんばんは、丸屋家具店主の丸山です。

 

暑い一日でした。

五月晴れ・・・と言いたいところだったのですが、

晴れている割には、近くの山でさえ何故か霞が掛かっているように見えました。

うす黄色に・・・これってもしかして、松花粉!

う~っ!

 

さて、昨日の続きです。

 

ギャベはイランの遊牧民・カシュガイ族が織り上げる、民族伝統の絨毯です。

毛足が長くて(元々は5㎝もありました)、厚くて、重くて、粗い絨毯です。

 

だから、

緻密で、薄くて、軽いペルシャ絨毯に対して、” garbage ”と呼ばれていました。

garbageって、なんと ”ゴミ”と言う意味です!

ギャベ・gabbehの語源はゴミなんです。

え~っ!

 

でも、山岳地帯を移動するカシュガイ族にとっては、

朝夕の気温差が40℃にもなるこの地域で生き抜く為に、

ギャベはベッドとして、生活必需品だったのです。

 

そこに、ゾランバリは”用の美”を見いだします。

良い物を選りすぐり、買い集め、ヨーロッパを中心に紹介したのです。

今日の人気の原点はここにあります。

 

昨今では、自分たちが使う為ではなく、市場に出す為のギャベが多くなりました。

また、遊牧民だけでなく、工房製のギャベも多く生産されています。

ある意味、品質も向上した訳です。

毛足が1㎝ほどのギャベがほとんどになったのはこの為です。