カテゴリー別アーカイブ: 昭和30年代

サントリー・柳原良平?のジョッキ

いらっしゃいませ。

昭和がらくたビアホールへ、ようこそ!

マスターを務めます丸山です。  

 

当店のメニューは、昭和にまつわるビールのカケラでございます。

ビール好きが高じて集めてしまった、

ビール関連グッズをお出ししております。

 

さて、10日ほど夏休みをいただきました。

申し訳ございませんでした。

久しぶりの開店です。

では、本日のメニューはこちらです。

 

   サントリー 柳原良平? 箱正面

   サントリー 柳原良平 箱後ろ

 

紙箱に描かれた絵柄の拡大です(部分)。

 

  サントリー 柳原良平? 箱拡大

 

紙箱の中には同じ絵柄のビールジョッキが2個入っています。

 

      サントリー 柳原良平? ジョッキ

                   正面と、後ろです。

             このジョッキ、例の深川製磁株式会社製です。

 

           サントリー 柳原良平? 底

 

                         でも、

               なんか、雑なマークなんですよね・・・

 

                        でもって、

                ジョッキに描かれた絵柄でございます。

 

             サントリー 柳原良平? 拡大

 

サントリー㈱が初めてビールを売りだしたのは、

1963年・昭和38年4月27日です。

(寿屋の時代オラガビールを発売していた時期を除く)

 

以前に書いたブログ、

「サントリー・武蔵野工場竣工記念のジョッキ・小」

を参照ください。

以下です。

http://www.maruyakagu.jp/days2/?p=331

 

と言うことで、

「1964」と書かれておりますから、

このジョッキは、新発売の翌年に作られたジョッキということになります。

 

それはいいんだけど・・・

う~む、

 

このジョッキを頂いた先は、酒屋さんです。

酒屋さんにあったデッドストックを頂きました。

正真正銘、サントリーが作った販促用のジョッキです。

 

でも、

なんか、全てに於いて、「雑」なんだよな~

箱の絵も、ジョッキの絵も、なんか「柳原良平・風」で、

柳原良平作画と断定するには「イマイチ」なのであります。

 

更に、

陶器のジョッキなんだけど、

このジョッキ、「歪み」があります!

 

え~っ!

 

多分、販促用に大量に、まあ・・・適当に作られたジョッキと推測いたします!

 

え~っ!

 

高さ:10.5cm 容量:350cc

参考オークション落札価格、2個箱入り : 1000円~2000円

もちろん、もっと高いこともありますので、保証の限りではありません。  

 

アサヒビール・藤城清治のジョッキ・阪神百貨店 ・・・その2

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本日のメニューは、前回の続きです。

このジョッキは何者か?

 

アサヒ 影絵 阪神 左

 

このジョッキに書かれている文字は、

アサヒビール、

阪神ミュンヘン、

そして、阪神百貨店屋上ビヤーガーデン。

 

今の時点で「阪神百貨店 ビアガーデン」で検索をかけると、

阪神梅田本店のページがヒットしますが、

   【阪神梅田本店 屋上ビヤガーデン営業終了のお知らせ】

   阪神梅田本店 屋上ビヤガーデン「XTRA エクス・トラ」は

   2013年度をもちまして営業を終了させていただくことになりました。

   永らくご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。

とのことです。

 

え~っ!

 

手がかりが一つ消えました。

 

でも、

「XTRA エクス・トラ」は、阪神なんで「エクス・虎」のことだと思うのですが、

アサヒビールの「エクストラコールド」をモジッた名前じゃないかと想像しています。

アサヒビールの臭がしますね。

 

次に「阪神 ミュンヘン」と検索をかけると、

「株式会社ニューミュンヘン」のホームページが出てきます。

 

大阪のビアホールですので、遠くて、残念ながら行ったことがないのですが、

ホームページを見ていると行きたくなるビアホールです。

歴史は古く、昭和33年2月に設立されたビアホールです。

でも、サッポロビール一筋に大きくなってきた会社のようです。

 

と言うことは、

このジョッキとは関係なさそうです。

 

とすると、このジョッキは何者か?

 

私は、ニュー・トーキョーが経営していたビアホール「ミュンヘン」「屋上ビアガーデン」が、

販促のために作ったジョッキではないかと想像しています。

 

こう言うと、

関東の方々からはこんな意見が出ると思います。

「でも、ニュー・トーキョーはサッポロビールでしょ!」

 

そうなんです。

関東ではニュー・トーキョーはサッポロビールを出すんです。

でもそれは、名古屋より東のニュー・トーキョーの場合で、

名古屋より西のニュー・トーキョーはアサヒビールを出すんです。

(一部の例外があります)

 

え~っ!

 

何故?

 

アサヒビールとサッポロビールは、元々は大日本麦酒が持っていたブランド名です。

それが、戦後の財閥解体の流れの中で、今の2社に分割されたのです。

大日本麦酒と付き合っていたニュー・トーキョーは、分割されたそれぞれの会社と付き合い、

名古屋の東西で提供するビールを使い分けたのです。

(大日本麦酒は3社が合併して出来た会社で、その時の1社・大阪麦酒が当時の朝日麦酒の前身です。)

 

確証はありませんが、

ニュー・トーキョーは今でも「ミュンヘン」ブランドのビアホールを展開していますし、

屋上ビアガーデンの経営もしていますし、

大阪でアサヒビールと言ったら間違いないと思うのですが・・・

はたして、いかに?

 

高さ:11.0cm 容量:350cc

参考オークション落札価格 : 800円~1500円

もちろん、もっと高いこともありますので、保証の限りではありません。  

 

アサヒビール・藤城清治のジョッキ・阪神百貨店

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本日のメニューはこちらです。

 

   アサヒ 影絵 阪神 左

   アサヒ 影絵 阪神 正面

   アサヒ 影絵 阪神 右

 

またまた、藤城清治氏の影絵のジョッキです。

ただし、

前回ご紹介した3点のジョッキと、同じ箇所を比べてみると・・・・!

 

       アサヒ 影絵 阪神 拡大

                なんと、ABマークが、

                   別物です!

 

複写の過程で、太ったり、細くなったりしたのではなくて、

角度とか、スペースとかがまったく違っているのが分かりますか?

(特に、下段中央のAB)

 

そのつもりで見てみると、

車輪、鎖、樽・・・

全て、別物です!

 

え~っ!

 

ほろにが党のジョッキから、複写したのではなくて、

模写したジョッキです。

(複写された2点では消えていた、右端の家と木が、このジョッキにはあります。)

 

こんなことっていいの?

著作権とか問題ないの?

 

さて・・・

昔のことですし・・・

たぶん、アサヒビールの販促のためだったので、

何でも許されたんでしょうね。

 

え~っ!

 

では、

このジョッキは何者なのか?

 

それは、

次回の開店時に迫ってみますね。

 

アサヒビール・藤城清治の影絵のジョッキ3点

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今日は、今まで紹介して来た藤城清治の影絵のジョッキ3点を比べてみます。

 

それぞれのジョッキの紹介ページは下記です。

ほろにが党の景品ジョッキ

http://www.maruyakagu.jp/days2/?p=313

http://www.maruyakagu.jp/days2/?p=322

下ぶくれ for two のジョッキ

http://www.maruyakagu.jp/days2/?p=438

ノッポの for two のジョッキ

http://www.maruyakagu.jp/days2/?p=446

です。

 

比べる箇所は、ビール樽のABマークです。

 アサヒ 影絵 拡大 ほろにが党

 アサヒ 影絵 ノッポ 拡大3 ノッポ for two

 アサヒ 影絵 two 拡大 下ぶくれ for two 

 

ABマーク、

ほろにが党とノッポはほとんど差がありません。

(実は、ほんのちょっとだけ太ってます。

分かりますか?・・・Aの線を比べると分かります)

しかし、下ぶくれのジョッキは、ABと読めないマークもあります。

 

何故こんなことが起こるのか?

それは、ノッポと下ぶくれは、原画から焼き付ける絵柄の原盤を起こしてないからです。

前に作ったジョッキから絵柄を複製しているのです。

 

え~っ!

 

複製を重ねると、

エッジ部分は鋭さがなくなり、細い線は消え、隙間は潰れ、太い線は太ります。

下ぶくれの中央の男性に目がなくなっているのはそのためです。

 

つまり、これら3点のジョッキは、

ほろにが党→ノッポ→下ぶくれ

の順番に、時間をおいて作られたと思います。

(途中に、私が知らないジョッキもあるかもしれませんが・・・)

 

なお、

ほろにが党のジョッキにはメーカー名が入っています。

 アサヒ 影絵 製造元2

TOGA・・・調べたんですが、分かりませんでした。

 

ほろにが党とノッポにはメーカー名が入っていて、下ぶくれにはありません。

この辺りにも、下ぶくれの品質の低下の理由があるかもしれません。

 

もう一つ、

下ぶくれがノッポの複製の証拠です。

 

実は、ノッポには下ぶくれ同様、ほろにが党にはあった、一番右の木と家がありません。

何故ないか?

細身の形状にした結果、絵柄が余ったのだと思います。

だから削除した!

 

え~っ!

 

ところが、

下ぶくれを作る際に、ノッポから複製をしようとしたけど、

今度は絵柄が足りなくなった!

 

え~っ!

 

そこで、知恵を絞った挙句、何をしたか?

乾杯している二人の間を広げる等、絵柄と絵柄の隙間を広げる、

教会の窓を増やす、

なかった木を書き足す!

 

え~っ!

本当?

 

いや、

あくまでも、私の推測ですので、

あしからず。

 

アサヒビール・藤城清治の影絵のジョッキ ・ノッポな for two

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本日紹介する、昭和のカケラはこちらです。

 

   アサヒ 影絵 ノッポ 右

   アサヒ 影絵 ノッポ 正面

   アサヒ 影絵 ノッポ 左

 

本日のメニューは、

先週ご紹介した、

アサヒビール・藤城清治さん影絵のジョッキの、

ASAHI  BEER for two の続編です。

 

前回より、細身なノッポに感じるジョッキです。

 

さて、

問題はこのジョッキが何者かということですが、

手がかりは、底に捺されたメーカー名です。

 

    アサヒ 影絵 ノッポ 底

            THE IRONSTONE CHINA

             MATSUMURA & CO.

              MADE IN JAPAN

 

ネットで調べました所、

松村硬質陶器株式会社(1902年・明治35年設立の会社)が製造元と分かりました。

日本で最初に硬質陶器を創成した会社とのことです。

 

名古屋にあった会社で、

柳宗理がデザインした器(白いシリーズ)を焼いたことで有名だそうです。

(そのシリーズは、オークションでは高値の取引になるみたいです。)

 

硬質陶器って?

磁器よりも保温性に優れ、

陶器よりも耐衝撃性に優れているのが特徴なのだそうです。

 

いつか、磁器と陶器の違いを書かないといけませんね。

 

さて、このジョッキは、

要するに、

その世界では、かなり有名なメーカーが製造元のジョッキだということです。

 

想像するに、

それなりに予算を組んで作ったジョッキ!

分かるのはそこまでかな・・・

 

次回は、藤城清治の3つのジョッキを比べてみる予定です。

 

高さ:11.6cm 容量:350cc

参考オークション落札価格 : 800円~1500円

もちろん、もっと高いこともありますので、保証の限りではありません。  

 

アサヒビール・藤城清治の影絵のジョッキ ・ for two

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本日紹介する、昭和のカケラはこちらです。

 

     アサヒ 影絵 two 右

     アサヒ 影絵 two 正面

     アサヒ 影絵 two 左

 

本日のメニューは、

今月の12日、13日の2回にわたり紹介した、

アサヒビール・藤城清治さん影絵のジョッキの、

続編です。

 

前回より、丸みを帯びた、ツヤのあるジョッキです。

 

前回紹介したジョッキに描かれていた文字はドイツ語でしたが、

こちらは英語です。

ASAHI  BEER for two

二人でアサヒビールを、アサヒビールを二人で・・・

そんなところでしょうか?

 

さて、

問題はこのジョッキが何者かということです?

前回のジョッキは「ほろにが党」の景品でしたが、

こちらは何なのか?

 

推測ですが、

ほろにが党のジョッキが作られた後に、しばらくしてから、

販促用に、まとまって酒屋さんに配られたジョッキと考えております。

 

理由は

ケースがダンボールの剥き身であること。

ほろにが党の箱は二重になっていて、内側にダンボール製の箱がありました。

こちらは剥き身のダンボールのみです。

 

実は、

入手経路が、お酒関係のグッズをたくさん出品されている方からでした。

その方は、同じジョッキを沢山お持ちでした。

 

ほろにが党のジョッキの後に作られたと推測する理由。

 

影絵のエッジが甘いのです。

写真を比べてもらえると分かりますが、

ビア樽の上にいる人の「目」が消えていたり、

「木」「ガス灯」「建物」の線が甘くなっています。

 

オリジナルから写しを作る過程で起こった変化だと思います。

 

決定的なのが、

右端の木が消えて、違う所に木が増えていることと、

教会の平屋部分の窓が増えていること!

 

え~っ!

 

高さ:11.1cm 容量:380cc

参考オークション落札価格 : 700円~1500円

もちろん、もっと高いこともありますので、保証の限りではありません。  

 

サントリー・昭和38年9月17日のジョッキ

 

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     サントリー 昭和38年9月17日ジョッキ箱入り

 

あれ、

また、武蔵野ビール工場竣工記念のジョッキ?

 

そう思われるのは無理もないのですが、

実は、違うんです。

 

このジョッキには、当時の佐治社長様の挨拶状が付いているのですが、

日付が昭和38年9月17日となっております。

 

       サントリー 昭和38年9月17日 挨拶文

 

武蔵野ビール工場の竣工は昭和38年4月20日ですので、

5ヶ月ほど後に行われた、なんらかのイベントの際に配られた、

記念品のジョッキと思われます。

 

    サントリー 昭和38年9月17日のジョッキ

 

そのため、

このジョッキは先日ご紹介した武蔵野ビール工場竣工記念のジョッキと、

デザインはまったく同じなのですが、

蓋の内側に、竣工記念品にはあった文字が刻まれておりません。

        サントリー 昭和38年9月17日蓋内側

 

推測ですが、

サントリーは竣工式典以外に、

販促のための記念式典を、全国的に行ったかもしれません。

 

なお、

もう1枚付いている栞は、製造元の深川製磁を紹介した栞です。

        サントリー 昭和38年9月17日深川説明表

        サントリー 昭和38年9月17日深川説明裏

 

高さ:18.0cm 容量:500cc

参考オークション落札価格(箱付き・栞付きで) : 2500円~5000円

もちろん、もっと高いこともありますので、保証の限りではありません。  

箱が紙製の関係か、箱付きでオークションに出てくるのは稀です。

 

サントリー・武蔵野工場竣工記念のジョッキ・大

 

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当店がご紹介するグッズには、ちょっとした制約が掛けられています。

 

放っておくと、

時の流れの中に忘れ去られて、捨てられてしまいそうな、

そう、金銭的な価値のあまりない、

ビールメーカー、ビアホールが、販売促進の目的などで作ったグッズ・・・

だけど、

その頃を思い出させてくれて、

どこか、懐かしいグッズ・・・

 

そんなグッズをご紹介しております。

だから、本来、高額なジョッキは出てこないはずなのですが・・・

本日ご紹介するジョッキは、

ちょっと・・・

 

こちらです。

       サントリー竣工記念大右

       サントリー竣工記念大正面

       サントリー竣工記念大左

       サントリー竣工記念大蓋外側

       サントリー武蔵野竣工記念大蓋内側

         サントリー竣工記念大底

 

あれ、

昨日紹介した、サントリー武蔵野ビール工場竣工記念のジョッキ?

確かに、武蔵野工場竣工記念のジョッキなんですが、

昨日のジョッキよりは、ノッポなジョッキなのです!

 

見比べていただくと分かりますが、

縦方向にイラストの数が4段配置されています。

昨日のは3段です。

それだけ背の高いジョッキなんです。

 

小さい方のジョッキには3✕7=21のイラストが書かれていますが、

こちらには4✕6=24のイラストが書かれています。

ただ、こちらもデザインの数は20種類で、昨日と同じです。

 

本体の口径はノッポのほうが1ミリ程大きいのですが、

蓋の部分の大きさはまったく同じです。

ただし、同じ蓋が使われているかと言うと、

ちょっと疑問が残ります。

 

蓋と取っ手を繋ぐ回転軸に注目ください。

小さい方には芯棒が打ち込まれているのが分かりますが、

こちらには、芯棒が見当たりません!

 

え~っ!

 

両方共、竣工記念式典の記念品に配られたと想像いたしますが、

どのような配られ方をしたのかはまったく不明です。

ただ、

オークションに出品されてくる割合から、

大きい方が配られた数は、小に比べて遥かに少なっかたと思われます。

 

高さ:25.1cm 容量:1000cc

参考オークション落札価格 : 3000円~8500円

もちろん、もっと高いこともありますので、保証の限りではありません。  

 

サントリー・武蔵野工場竣工記念のジョッキ・小

 

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      サントリー武蔵野竣工記念右

デンマークをメインに、ヨーロッパを題材にしたイラストが書かれています。

北欧風のビール故の絵柄と思われます。

      サントリー竣工記念正面

イラストは柳原良平氏の作です(この時点では、既にサントリーを退社していました)。

      サントリー竣工記念左

イラストは21面描かれていますが、デザインは20種類です。

同じ絵が2面あります。

 

      サントリー武蔵野竣工記念蓋外側

      例の SKÅL SUNTORY BEER 乾杯サントリービール

       サントリー武蔵野竣工記念蓋内側

サントリー武蔵野工場竣工記念’63 の文字が蓋の裏側に刻まれています。

経年変化と思われる凸凹があります。

       サントリー武蔵野竣工記念底

      薄く、白く、富士流水のマークが見えますか?

      その下に「Fukagawa」の文字、

      佐賀県有田町の深川製磁株式会社が製造元です。

      香蘭社から独立した会社です。

 

と言うことで、

このジョッキは、

サントリー㈱が1963年・昭和38年4月27日に初めてビールを売りだした時の、

(寿屋の時代オラガビールを発売していた時期を除く、この年3月1日からサントリー㈱に社名変更)

そのビールを生産した、武蔵野工場の竣工(同年4月20日)記念品のジョッキです。

 

    ind_img_digest_1963_02[1]

    竣工当時の工場の写真を、サントリーのHPから借用いたしました。

 

高さ:18.0cm 容量:500cc

参考オークション落札価格 : 1500円~4000円

もちろん、もっと高いこともありますので、保証の限りではありません。  

昔は安く手に入ったのですが、最近はどういう訳か高値安定になっています。

 

アサヒビール・藤城清治の影絵のジョッキ ・・・その2

 

いらっしゃいませ。

昭和がらくたビアホールへ、ようこそ!

マスターと務めます丸山です。  

 

早速ですが、昨日の続きです。

 

    アサヒ 影絵 右

このジョッキは何者か?

 

実は、

このジョッキの正体を記したパンフレットがあります。

 

    ほろにが党パンフ表紙

 

「ほろにが党」にご参加ください!

実はこのパンフレット、

ビール好きな方を、自社銘柄(アサヒビール)に囲い込むためのパンフレットです。

 

昔はキリンビールが断トツのシェアを持っていたのですが、

その背景に三菱グループの協力があると言われていました。

(グループが関係する宴席には必ずキリンビールが出る)

そこで、アサヒ、サッポロ、サントリーは自社のファンクラブを作ろうとしたんですね。

(後日、違うメーカーのファンクラブの話が出てくる予定です。)

 

「ほろにが党」に参加ください。

参加するとこんな特典がありますよ!

(なお、「ほろにが」と言う言葉は、アサヒ以外のメーカーは、今でも遠慮して使いません。)

 

      ほろにが党景品

 

そうなんです!

このジョッキは「ほろにが党」に入会した時の特典のジョッキだったんです。

ただし、

タダではもらえません。

王冠30個と引き換えでした。

 

高さ:10.0cm 容量:350cc

説明書きには、大瓶で2杯分飲めるとの記述があります。

泡を計算に入れると、ちょうどそんな感じになります。

参考オークション落札価格 : 1000円~1500円(箱入りの時)

もちろん、もっと高いこともありますので、保証の限りではありません。

 

年代の推定は、昭和27年のアサヒビールの年賀状に、

このジョッキに描かれた馬車の絵柄が使われていることからです。