アサヒビール・藤城清治の影絵のジョッキ ・・・その2

 

いらっしゃいませ。

昭和がらくたビアホールへ、ようこそ!

マスターと務めます丸山です。  

 

早速ですが、昨日の続きです。

 

    アサヒ 影絵 右

このジョッキは何者か?

 

実は、

このジョッキの正体を記したパンフレットがあります。

 

    ほろにが党パンフ表紙

 

「ほろにが党」にご参加ください!

実はこのパンフレット、

ビール好きな方を、自社銘柄(アサヒビール)に囲い込むためのパンフレットです。

 

昔はキリンビールが断トツのシェアを持っていたのですが、

その背景に三菱グループの協力があると言われていました。

(グループが関係する宴席には必ずキリンビールが出る)

そこで、アサヒ、サッポロ、サントリーは自社のファンクラブを作ろうとしたんですね。

(後日、違うメーカーのファンクラブの話が出てくる予定です。)

 

「ほろにが党」に参加ください。

参加するとこんな特典がありますよ!

(なお、「ほろにが」と言う言葉は、アサヒ以外のメーカーは、今でも遠慮して使いません。)

 

      ほろにが党景品

 

そうなんです!

このジョッキは「ほろにが党」に入会した時の特典のジョッキだったんです。

ただし、

タダではもらえません。

王冠30個と引き換えでした。

 

高さ:10.0cm 容量:350cc

説明書きには、大瓶で2杯分飲めるとの記述があります。

泡を計算に入れると、ちょうどそんな感じになります。

参考オークション落札価格 : 1000円~1500円(箱入りの時)

もちろん、もっと高いこともありますので、保証の限りではありません。

 

年代の推定は、昭和27年のアサヒビールの年賀状に、

このジョッキに描かれた馬車の絵柄が使われていることからです。