いらっしゃいませ。
昭和がらくたビアホールへ、ようこそ!
マスターと務めます丸山です。
当店のメニューは、昭和にまつわるビールのカケラでございます。
ビール好きが高じて集めてしまった、
ビール関連グッズをお出ししております。
本日のメニューは、前回の続きです。
このジョッキは何者か?
このジョッキに書かれている文字は、
アサヒビール、
阪神ミュンヘン、
そして、阪神百貨店屋上ビヤーガーデン。
今の時点で「阪神百貨店 ビアガーデン」で検索をかけると、
阪神梅田本店のページがヒットしますが、
【阪神梅田本店 屋上ビヤガーデン営業終了のお知らせ】
阪神梅田本店 屋上ビヤガーデン「XTRA エクス・トラ」は
2013年度をもちまして営業を終了させていただくことになりました。
永らくご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。
とのことです。
え~っ!
手がかりが一つ消えました。
でも、
「XTRA エクス・トラ」は、阪神なんで「エクス・虎」のことだと思うのですが、
アサヒビールの「エクストラコールド」をモジッた名前じゃないかと想像しています。
アサヒビールの臭がしますね。
次に「阪神 ミュンヘン」と検索をかけると、
「株式会社ニューミュンヘン」のホームページが出てきます。
大阪のビアホールですので、遠くて、残念ながら行ったことがないのですが、
ホームページを見ていると行きたくなるビアホールです。
歴史は古く、昭和33年2月に設立されたビアホールです。
でも、サッポロビール一筋に大きくなってきた会社のようです。
と言うことは、
このジョッキとは関係なさそうです。
とすると、このジョッキは何者か?
私は、ニュー・トーキョーが経営していたビアホール「ミュンヘン」「屋上ビアガーデン」が、
販促のために作ったジョッキではないかと想像しています。
こう言うと、
関東の方々からはこんな意見が出ると思います。
「でも、ニュー・トーキョーはサッポロビールでしょ!」
そうなんです。
関東ではニュー・トーキョーはサッポロビールを出すんです。
でもそれは、名古屋より東のニュー・トーキョーの場合で、
名古屋より西のニュー・トーキョーはアサヒビールを出すんです。
(一部の例外があります)
え~っ!
何故?
アサヒビールとサッポロビールは、元々は大日本麦酒が持っていたブランド名です。
それが、戦後の財閥解体の流れの中で、今の2社に分割されたのです。
大日本麦酒と付き合っていたニュー・トーキョーは、分割されたそれぞれの会社と付き合い、
名古屋の東西で提供するビールを使い分けたのです。
(大日本麦酒は3社が合併して出来た会社で、その時の1社・大阪麦酒が当時の朝日麦酒の前身です。)
確証はありませんが、
ニュー・トーキョーは今でも「ミュンヘン」ブランドのビアホールを展開していますし、
屋上ビアガーデンの経営もしていますし、
大阪でアサヒビールと言ったら間違いないと思うのですが・・・
はたして、いかに?
高さ:11.0cm 容量:350cc
参考オークション落札価格 : 800円~1500円
もちろん、もっと高いこともありますので、保証の限りではありません。