月別アーカイブ: 2016年8月

サントリー・柳原良平?のジョッキ

いらっしゃいませ。

昭和がらくたビアホールへ、ようこそ!

マスターを務めます丸山です。  

 

当店のメニューは、昭和にまつわるビールのカケラでございます。

ビール好きが高じて集めてしまった、

ビール関連グッズをお出ししております。

 

さて、10日ほど夏休みをいただきました。

申し訳ございませんでした。

久しぶりの開店です。

では、本日のメニューはこちらです。

 

   サントリー 柳原良平? 箱正面

   サントリー 柳原良平 箱後ろ

 

紙箱に描かれた絵柄の拡大です(部分)。

 

  サントリー 柳原良平? 箱拡大

 

紙箱の中には同じ絵柄のビールジョッキが2個入っています。

 

      サントリー 柳原良平? ジョッキ

                   正面と、後ろです。

             このジョッキ、例の深川製磁株式会社製です。

 

           サントリー 柳原良平? 底

 

                         でも、

               なんか、雑なマークなんですよね・・・

 

                        でもって、

                ジョッキに描かれた絵柄でございます。

 

             サントリー 柳原良平? 拡大

 

サントリー㈱が初めてビールを売りだしたのは、

1963年・昭和38年4月27日です。

(寿屋の時代オラガビールを発売していた時期を除く)

 

以前に書いたブログ、

「サントリー・武蔵野工場竣工記念のジョッキ・小」

を参照ください。

以下です。

http://www.maruyakagu.jp/days2/?p=331

 

と言うことで、

「1964」と書かれておりますから、

このジョッキは、新発売の翌年に作られたジョッキということになります。

 

それはいいんだけど・・・

う~む、

 

このジョッキを頂いた先は、酒屋さんです。

酒屋さんにあったデッドストックを頂きました。

正真正銘、サントリーが作った販促用のジョッキです。

 

でも、

なんか、全てに於いて、「雑」なんだよな~

箱の絵も、ジョッキの絵も、なんか「柳原良平・風」で、

柳原良平作画と断定するには「イマイチ」なのであります。

 

更に、

陶器のジョッキなんだけど、

このジョッキ、「歪み」があります!

 

え~っ!

 

多分、販促用に大量に、まあ・・・適当に作られたジョッキと推測いたします!

 

え~っ!

 

高さ:10.5cm 容量:350cc

参考オークション落札価格、2個箱入り : 1000円~2000円

もちろん、もっと高いこともありますので、保証の限りではありません。  

 

アサヒビール・藤城清治のジョッキ・阪神百貨店 ・・・その2

いらっしゃいませ。

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マスターと務めます丸山です。  

 

当店のメニューは、昭和にまつわるビールのカケラでございます。

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本日のメニューは、前回の続きです。

このジョッキは何者か?

 

アサヒ 影絵 阪神 左

 

このジョッキに書かれている文字は、

アサヒビール、

阪神ミュンヘン、

そして、阪神百貨店屋上ビヤーガーデン。

 

今の時点で「阪神百貨店 ビアガーデン」で検索をかけると、

阪神梅田本店のページがヒットしますが、

   【阪神梅田本店 屋上ビヤガーデン営業終了のお知らせ】

   阪神梅田本店 屋上ビヤガーデン「XTRA エクス・トラ」は

   2013年度をもちまして営業を終了させていただくことになりました。

   永らくご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。

とのことです。

 

え~っ!

 

手がかりが一つ消えました。

 

でも、

「XTRA エクス・トラ」は、阪神なんで「エクス・虎」のことだと思うのですが、

アサヒビールの「エクストラコールド」をモジッた名前じゃないかと想像しています。

アサヒビールの臭がしますね。

 

次に「阪神 ミュンヘン」と検索をかけると、

「株式会社ニューミュンヘン」のホームページが出てきます。

 

大阪のビアホールですので、遠くて、残念ながら行ったことがないのですが、

ホームページを見ていると行きたくなるビアホールです。

歴史は古く、昭和33年2月に設立されたビアホールです。

でも、サッポロビール一筋に大きくなってきた会社のようです。

 

と言うことは、

このジョッキとは関係なさそうです。

 

とすると、このジョッキは何者か?

 

私は、ニュー・トーキョーが経営していたビアホール「ミュンヘン」「屋上ビアガーデン」が、

販促のために作ったジョッキではないかと想像しています。

 

こう言うと、

関東の方々からはこんな意見が出ると思います。

「でも、ニュー・トーキョーはサッポロビールでしょ!」

 

そうなんです。

関東ではニュー・トーキョーはサッポロビールを出すんです。

でもそれは、名古屋より東のニュー・トーキョーの場合で、

名古屋より西のニュー・トーキョーはアサヒビールを出すんです。

(一部の例外があります)

 

え~っ!

 

何故?

 

アサヒビールとサッポロビールは、元々は大日本麦酒が持っていたブランド名です。

それが、戦後の財閥解体の流れの中で、今の2社に分割されたのです。

大日本麦酒と付き合っていたニュー・トーキョーは、分割されたそれぞれの会社と付き合い、

名古屋の東西で提供するビールを使い分けたのです。

(大日本麦酒は3社が合併して出来た会社で、その時の1社・大阪麦酒が当時の朝日麦酒の前身です。)

 

確証はありませんが、

ニュー・トーキョーは今でも「ミュンヘン」ブランドのビアホールを展開していますし、

屋上ビアガーデンの経営もしていますし、

大阪でアサヒビールと言ったら間違いないと思うのですが・・・

はたして、いかに?

 

高さ:11.0cm 容量:350cc

参考オークション落札価格 : 800円~1500円

もちろん、もっと高いこともありますので、保証の限りではありません。  

 

アサヒビール・藤城清治のジョッキ・阪神百貨店

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本日のメニューはこちらです。

 

   アサヒ 影絵 阪神 左

   アサヒ 影絵 阪神 正面

   アサヒ 影絵 阪神 右

 

またまた、藤城清治氏の影絵のジョッキです。

ただし、

前回ご紹介した3点のジョッキと、同じ箇所を比べてみると・・・・!

 

       アサヒ 影絵 阪神 拡大

                なんと、ABマークが、

                   別物です!

 

複写の過程で、太ったり、細くなったりしたのではなくて、

角度とか、スペースとかがまったく違っているのが分かりますか?

(特に、下段中央のAB)

 

そのつもりで見てみると、

車輪、鎖、樽・・・

全て、別物です!

 

え~っ!

 

ほろにが党のジョッキから、複写したのではなくて、

模写したジョッキです。

(複写された2点では消えていた、右端の家と木が、このジョッキにはあります。)

 

こんなことっていいの?

著作権とか問題ないの?

 

さて・・・

昔のことですし・・・

たぶん、アサヒビールの販促のためだったので、

何でも許されたんでしょうね。

 

え~っ!

 

では、

このジョッキは何者なのか?

 

それは、

次回の開店時に迫ってみますね。

 

アサヒビール・藤城清治の影絵のジョッキ3点

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今日は、今まで紹介して来た藤城清治の影絵のジョッキ3点を比べてみます。

 

それぞれのジョッキの紹介ページは下記です。

ほろにが党の景品ジョッキ

http://www.maruyakagu.jp/days2/?p=313

http://www.maruyakagu.jp/days2/?p=322

下ぶくれ for two のジョッキ

http://www.maruyakagu.jp/days2/?p=438

ノッポの for two のジョッキ

http://www.maruyakagu.jp/days2/?p=446

です。

 

比べる箇所は、ビール樽のABマークです。

 アサヒ 影絵 拡大 ほろにが党

 アサヒ 影絵 ノッポ 拡大3 ノッポ for two

 アサヒ 影絵 two 拡大 下ぶくれ for two 

 

ABマーク、

ほろにが党とノッポはほとんど差がありません。

(実は、ほんのちょっとだけ太ってます。

分かりますか?・・・Aの線を比べると分かります)

しかし、下ぶくれのジョッキは、ABと読めないマークもあります。

 

何故こんなことが起こるのか?

それは、ノッポと下ぶくれは、原画から焼き付ける絵柄の原盤を起こしてないからです。

前に作ったジョッキから絵柄を複製しているのです。

 

え~っ!

 

複製を重ねると、

エッジ部分は鋭さがなくなり、細い線は消え、隙間は潰れ、太い線は太ります。

下ぶくれの中央の男性に目がなくなっているのはそのためです。

 

つまり、これら3点のジョッキは、

ほろにが党→ノッポ→下ぶくれ

の順番に、時間をおいて作られたと思います。

(途中に、私が知らないジョッキもあるかもしれませんが・・・)

 

なお、

ほろにが党のジョッキにはメーカー名が入っています。

 アサヒ 影絵 製造元2

TOGA・・・調べたんですが、分かりませんでした。

 

ほろにが党とノッポにはメーカー名が入っていて、下ぶくれにはありません。

この辺りにも、下ぶくれの品質の低下の理由があるかもしれません。

 

もう一つ、

下ぶくれがノッポの複製の証拠です。

 

実は、ノッポには下ぶくれ同様、ほろにが党にはあった、一番右の木と家がありません。

何故ないか?

細身の形状にした結果、絵柄が余ったのだと思います。

だから削除した!

 

え~っ!

 

ところが、

下ぶくれを作る際に、ノッポから複製をしようとしたけど、

今度は絵柄が足りなくなった!

 

え~っ!

 

そこで、知恵を絞った挙句、何をしたか?

乾杯している二人の間を広げる等、絵柄と絵柄の隙間を広げる、

教会の窓を増やす、

なかった木を書き足す!

 

え~っ!

本当?

 

いや、

あくまでも、私の推測ですので、

あしからず。

 

アサヒビール・藤城清治の影絵のジョッキ ・ノッポな for two

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本日紹介する、昭和のカケラはこちらです。

 

   アサヒ 影絵 ノッポ 右

   アサヒ 影絵 ノッポ 正面

   アサヒ 影絵 ノッポ 左

 

本日のメニューは、

先週ご紹介した、

アサヒビール・藤城清治さん影絵のジョッキの、

ASAHI  BEER for two の続編です。

 

前回より、細身なノッポに感じるジョッキです。

 

さて、

問題はこのジョッキが何者かということですが、

手がかりは、底に捺されたメーカー名です。

 

    アサヒ 影絵 ノッポ 底

            THE IRONSTONE CHINA

             MATSUMURA & CO.

              MADE IN JAPAN

 

ネットで調べました所、

松村硬質陶器株式会社(1902年・明治35年設立の会社)が製造元と分かりました。

日本で最初に硬質陶器を創成した会社とのことです。

 

名古屋にあった会社で、

柳宗理がデザインした器(白いシリーズ)を焼いたことで有名だそうです。

(そのシリーズは、オークションでは高値の取引になるみたいです。)

 

硬質陶器って?

磁器よりも保温性に優れ、

陶器よりも耐衝撃性に優れているのが特徴なのだそうです。

 

いつか、磁器と陶器の違いを書かないといけませんね。

 

さて、このジョッキは、

要するに、

その世界では、かなり有名なメーカーが製造元のジョッキだということです。

 

想像するに、

それなりに予算を組んで作ったジョッキ!

分かるのはそこまでかな・・・

 

次回は、藤城清治の3つのジョッキを比べてみる予定です。

 

高さ:11.6cm 容量:350cc

参考オークション落札価格 : 800円~1500円

もちろん、もっと高いこともありますので、保証の限りではありません。