物語の地

おはようございます、マルヤ介護ショップの井田です。

 

突然ですが、今朝は、なつかしの物語のお話しです。

「むかーしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。」

 

子供の頃に、くり返しくり返し読んだむかしばなし。

読み返すたびにお話の中の景色が目の前に浮かんできませんか?

 

私は子供の頃は「日本のむかしばなし全集」が大好きでした。

大きな本で、たくさんのお話がのっていました。

よっこらしょ、とかかえて毎日1話か2話ずつ楽しみに読んでいました。

 

私はこの不思議な話をもっと読みたくて、

がんばってがんばって、ひらがなを覚えました。

そんなけなげ?な時代を過ぎて、大人になってしまったワタクシ。

 

関東から、長野県に引っ越してきて早数年。

ある日、1人でぼうっとで電車に乗ってましたら、アナウンスが流れました。

 

「次は姨捨、姨捨。

電車はこの駅でしばらく停まりますので景色をお楽しみ下さい。

尚ここは、有名な姨捨伝説の地です」

 

な・なんですってえ!!

私は愕然としました。

あの物語の地が本当にあって、今そこにいる!

本当に?

 

勝手に、あの大好きな本の文章が浮かんできます。

「むかしむかし、信濃の国(今の長野県)にまずしいけれど、

それは仲の良いおやこが住んでおりました。

ある日 ・・・」

 

それはもう、かっこ・ながのけん・かっこ閉じの文字まで。

この驚きと感動・・・

皆様、わかって下さいます?

 

身が震えるほどで、声も出ませんでした。

(本当なんですよ)

突然、物語の中に入り込んでしまうなんて。

でも、これは現実です。

ああ、こんなことがあるんだ。

 

長野県の人にとっては、あまりに当たり前のことで、

何に感激しているのかあきれてしまうでしょうか。

 

後日、松本地方が有名な「龍の子太郎」の元となった民話の土地なんだと知り、

再度感激してみたりして、

伝説の地、昔物語の地に立っているんだと思うと今でも不思議な気がします。

 

では、皆様も是非、物語の世界に旅してみて下さいませ。