こんにちは、マルヤ介護ショップの井田です。
このところ、信州は幾分過ごしやすい日が続いております。
でも、夏は夏、暑いです。
ここは一つ夏の句でもいかがでしょうか。
「夏草や兵どもが夢の跡」
ああ、なんかずーと前に、授業で習ったっけ。
ではもう一回、ひらがなで・・・
「なつくさや、つわものどもが、ゆめのあと」
音だけ聞いてもきれいな詩ですね。
広々とした景色が、目に浮かびませんか?
川を見下ろす、高台の上に芭蕉のおじ様が座っています。
夏の強い日差しの中、目に映るのは、
風にそよぐ夏の草と畑ばかりです。
気の早いセミが鳴きだしていたでしょうか。
この場こそが、多くの人々の夢と戦いがあった歴史の舞台。
・・・ それも今は昔の物語になってしまいました。
こーんな感じでしょうか。
ちょっと江戸の時代に戻って、はるかな過去を想って下さいね。
松尾芭蕉がこの句を読んだ、奥州の平泉は、
(世界遺産認定おめでとうございます!!)
藤原三代の栄光の時代には京都に並ぶとまで言われた程の繁栄を誇り、
平家の街に劣らぬほど華やかな大都市だったそうです。
かの、義経が若き日を過ごし、最期の戦いを迎えた場所であり、
栄華を誇った藤原氏が、頼朝に攻め落とされた場所でもあります。
その壮大な屋敷もすでに無く、
栄枯盛衰も、おもかげは無し。
変わらぬものは、山の姿のみ。
何とも言えない寂寥感があります。
それを、こんな短い言葉で表してしまうなんて、
これぞ、江戸の粋でしょうか。
では皆様、感動にひたりながら
昔むかしを思い起こして、
とりあえず、目の前の夏草をながめてみませう。
ロマンですね。