こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。
昨日の続きのお話しです。
とあるタクシー会社が発行するスタンプカードに、
スタンプが溜まっていく満足感は、スタンプ1個17円では評価できないほどの価値がある。
と言うお話しです。
実は、人はポイントカードに弱いのです。
正確に言うと、こつこつ溜まっていく状態に弱いのです。
その話の前に、
ポイントカードによっては、今回の買い物で付いたポイントを、
次回の買い物の時に、すぐに使えるカードがあります。
(ネットショップのポイントなんかは皆これです。)
ところが、すぐに使えるポイントを、ある程度溜まるまで待つ人がいます。
(私はそうです。)
そうすると、かなり貯まっていたカードをどこかで紛失してしまい、
「あ~、早く使っておけば良かった!」
となる可能性があります。
(過去に何回かありました。)
が、なかなか使いません。
ポイントを一回一回使っても、まとめて使っても、割引金額は同じです。
でも、ポイントが溜まるのを待つ方が多いはずです。
何故でしょう?
それは、ポイントの価値より、ポイントが溜まっていく状態が嬉しいからです。
前に、商いの掟のカテゴリーでドングリの話を書きました。
子供はドングリが大好き。
大人でも、ドングリをつい拾ってします。
なぜ?
それは、
人は太古の記憶に支配されているからです。
ドングリを拾うことは、生き延びることに繋がる喜びなのです。
(ショッピングは木の実拾いの変形だという説があります。)
瓶にドングリがどんどん溜まっていく。
美味しいとかじゃなく、ドングリが溜まっていくことが嬉しいのです。
来るべき冬に備えて、溜まっていく状態が嬉しいのです。
この話、ポイントが溜まっていくのに似ていませんか?
人は太古の記憶に逆らうことが出来ません。
だから、人はこつこつ溜まるポイントカードに弱いのです。
忘年会が重なるこの時期、私はセッセとタクシーのポイントを貯めるのでありました。