マットレスの選び方・・・その2・床ずれ防止マットレス

こんにちは、マルヤ介護ショップほほえみの井田です。

 

御無沙汰しております。

本日は、床ずれ防止マットについてお話したいと思います。

前回のマットレスの選び方の続編になります。

 

床ずれができてしまった方やそのリスクが高い方には、

エアマットなと、う~んと軟らかいマットをお届けしています。

身体がふわふわしてしまって、身動きできないほどやわらかいマットレスが主流となります。

 

これを御利用者宅にお届けしますと、

「今まで何とか動けていたのに、身体が沈み込んでしまって動けない」

「オムツの交換が大変になった」

と、いうお声が聞こえてきます。

 

にもかかわらず、柔らかいマットをお届けするには、理由がございます。

 

床ずれ(じょく瘡)の特性のためなのです。

横になっている時間が長いのに、自力で寝返りを打てなくなってしまったり、

やせて骨が目立ってきますと、

いつも圧力がかかっている場所が赤くなってきて、水泡ができてしまいます。

さらに症状が進むこともあります。

 

これは、同じ部分に圧迫を受け続けるため、血行が悪くなり、細胞に酸素や栄養が届かなくなるからです。

この状態が進むと、大変です。

最悪の場合は身体の組織が壊死(えし)をしてしまい、患部に大きな穴が開いてきます。

 

こんなことになっては、大変!

なるべくふわふわのマットを選び、広い面積で、身体を包み込むように支えることで、

一箇所に体重が集中することを防ごうと考えたわけです。

 

一番理想的なのは、水に身体が浮いた感じです。

これなら、身体の凸凹にかかわらず、水に接している面全体に同じ圧力がかかりますね。

 

床ずれはできてしまう前に予防できればいいですね。

横になっている時間が多くなったり、寝たきりになってしまったら。

周囲の方が手を貸して、寝返りの回数を増やすとか、

敷き布団やマットを少し柔らかい素材にするなど早めの対策が効果的です。

 

心配があるときは、専門の方に相談をしましょう。