車いすからのお願い

こんにちは、マルヤ介護ショップほほえみの井田です。

 

以前、私の近所にとても仲の良いご家族が住んでいらっしゃいました。

そこのお子さんは、笑顔が素敵な男の子でした。

お出かけのときなど、よく家族一緒に行動されていました。

 

お子さんは、車椅子を利用していました。

座った姿勢を保つことが大変だったため、車椅子の両肘の間に板を渡して固定して、

その上に顔を横向きにしたうつ伏せの姿勢でお出かけしていました。

 

たまに我が家と一緒に散歩に出掛けました。

その時には、我が家のおちびちゃん(娘)がその板の上にちょこんと座りました。

「お兄ちゃん」の顔の前にオムツをした我が娘のお尻がある状態です。

でも、彼はなかなか、この組み合わせがお気に入りの様子でした。

 

車椅子で出かけて何が大変かって、段差と坂道ですよね。

普段なら気にしない小さなでこぼこが本当に大変です。

駅の階段などは、もうお手上げです。

(その頃は、駅にはあまりエレベーターがありませんでした)

 

そんなときは、大声を出すに限ります。

「すみませーん、どなたか手伝っていただけませんか!」

 

私の体験上の話ですが、

皆さん、どなたも、間違いなく、100%優しいです。

私の大声を聞いて、道行く人がすぐにかけつけて下さいます。

階段もなんのその、四人がかかりで「よいっしょ!」と上げて頂きました。

 

私はどんな駅でも、困ったことはありません。

駅員さんを探したこともありません。

いつも大勢の方に手伝って頂きました!

 

でも、誰もが私たちみたいにずうずうしいわけではありませんよね。

「人に迷惑をかけてはいけない」・・・一人静かに苦労している方が大半です。

 

そこで、お願いです。

車椅子や、シルバーカー、ベビーカーを押している方、大変そうで困っている方を見かけたら、

とりあえず、

「お手伝いしましょうか」

と声をかけていただけないでしょうか。

 

「かえって、失礼になるのではないかしら」と、遠慮される方が多いようですが、

そんなことはありません。

どんどん、声をかけてください。

 

ご自分で対処できる方は、そのように返答されますから。

皆さんに声をかけていただくと、助けていただく方も、気軽にお願いできます。

どうぞお願い致します。