ペルシャ絨毯のこと

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

さて、ペルシャ絨毯です。

これが、難しいのです・・・説明するのが!

手元に説明に対応する写真が数十枚あればちょっとは楽ですが・・・

極めて困難なことに挑戦します。

 

はじめに、ペルシャ絨毯の素材についてですが、

綿、毛、絹を用途によって使い分けてあります。

一枚の絨毯の中でも用途によって使い分けます。

 

えっ、こんな説明じゃ特徴にならないじゃないですか!

およそ想像される全ての素材(綿、毛、絹)を使ってあると言うだけですからね。

 

その通りなので、もちょっと、細かく説明します。

ペルシャ(イラン)では自国内で、この、綿、毛、絹、3つとも

昔から最高級品が生産されていました。

 

綿はオアシスの産物です。

ペルシャ各地にあるオアシスの主要な産物が、

ペルシャ綿です。

 

ペルシャの羊は寒暖の差の激しい北部地域で育てられます。

この寒暖の差が、上質のウールを作り出すそうです。

最高級品は、子羊の産毛から作るそうです。

 

養蚕にも適した気候の地がありました。

中央イランの北部からカシャーン(ペルシャ絨毯の名産地の一つ)地方です。

ここから取れるシルクは、光沢に富み、細く、しなやかとのことです。

 

絨毯の材料が自国内で全て揃う所から、

そして、寒さをしのぎ、砂塵を防ぐために、

必然を持って、ペルシャ絨毯が生まれたのです。

 

この話、明日に続く。