おはようございます、丸屋家具店主の丸山です。
更にペルシャ絨毯の話は続きます。
昨日、
下地の経糸(たて糸)に「毛足・パイル」を「結ぶ」と表現しました。
しかしながら、厳密に言うと「結ぶ」と言うのはちょっと違います。
正確には、
2本の経糸の間に「毛足・パイル」を「挟む」あるいは「絡める」のです。
だから、糸と糸を結んだような「結び目」は出来ません。
だったら、抜けてしまうじゃん!
抜けません。
シャーネと呼ばれる鉄ぐしで目を詰める作業を施すからです。
この作業のお陰で「毛足・パイル」は密集していきます。
結び方は2種類あります。
ペルシャ結びとトルコ結び。
その名の通り、ペルシャ絨毯の元々の結び方はペルシャ結びで、
トルコ結びは後から入ってきた結び方です。
結び方の図は、下記を参照下さい。
凄く詳しいです。
http://homepage3.nifty.com/mehran/K7.html
この結び目のことをノットと言い、ノットの数が一定面積あたり多い方が高級品です。
でも、ノットの数って分からないですよね。
(絨毯の裏を見ると、ある程度分かります)
その時は房を見ましょう。
房(フリンジ)は経糸を束ねたものです。
ノットが多いと言うことは、この経糸が細く、沢山あると言うことになります。
だから、経糸が細く、沢山ある絨毯は高級品と言うことになります。
更に、この経糸が綿でなく絹で出来ているものは最高級品です。
絨毯の話し、更に明日に続く。
(本当は、結構大変)