カテゴリー別アーカイブ: 家具の蘊蓄

Lifeit ライフィット 好評です。

おはようございます、丸屋家具店主の丸山です。

 

暖かな日が続いております。

松本ではようやく紅梅、白梅と梅の花がほころび始めました。

(花粉が気になる季節ですが・・・)

 

このところ、オリンピックの話ばかり書いていました。

たまには家具の情報も書かないと、家具屋のブログになりませんので、

今日はフランスベッドの新製品をご紹介いたします。

 

昨年1月のブログで、「フランスベッドは日本のベッドの歴史です」とご紹介いたしました。

(下記参照下さい)

 

http://www.maruyakagu.jp/information/2009/01/post-121.php

http://www.maruyakagu.jp/information/2009/01/post-122.php

 

その中で、当時の人気商品 ” 分割ベッド ” をご紹介いたしました。

「昼はソファ、夜はベッド」のキャッチフレーズのもと、大ヒットした製品でした。

 

このたびフランスベッド㈱はこのコンセプトの現代版を新発売いたしました。

下の写真が、そのソファベッド ” Lifeit ・ ライフィット ” です。

 

       

 

        ソファとオットマンが簡単にジョイント出来ます。

 

        

ソファの背もたれは6段階に調整出来ます。

ヘッドレストは4段階に調整出来ます。

先日のファミリー祭でご紹介申し上げたところ、非常に好評でした。

 

この場をお借りいたしまして、

お買い上げいただきましたお客様に感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

皆様も、是非お試し下さい。

皆様のご来店、心よりお願い申し上げます。

 

 

“指物”の読み方

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

今朝は寒かったですね!

自宅のお風呂場で氷が張っていました。

気象庁のデータでは松本の最低気温は-9.9℃でした。

寒い訳です。

 

その寒い中を、本日も多くのお客様に来店いただいております。

心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございます。

 

さて、本日も家具の蘊蓄(うんちく)話をお書きします。

先ずは読み方から、

次の漢字は何と読むでしょうか?

「指物」

 

”ゆびのも” ではありません。

正解は「さしもの」です。

 

昨日の「抽斗」よりは楽だったと思います。

では、

”指物家具” とはどの様な家具のことでしょうか?

これはちょっと難しいかな?

 

指物とは、

木と木を特殊な接合方法で継ぐ(釘など接合のための金属を使わない)木工芸技法のことです。

指物家具とは、

指物技法で作られた家具のことで、箪笥類、机類などの調度品指物と

箱物、板物、曲げ物などの茶道指物に大別されるそうです。

 

江戸指物、京指物などが有名ですが、松本指物もございます。

木材の産地の近辺には、昔から伝統家具の産地があります。

松本も有名な伝統家具の産地です。

 

指物の継ぎ手については、下記の府中家具のページを参照下さい。

 

http://www.fuchu.or.jp/~kagu/siryo/kumite.htm

 

“抽斗”の読み方

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

昨日、業界用語の「箱物」「脚物」について書きました。

その続きと言っては何ですが、

次の漢字の読み方をご存知ですか?

「抽斗」

 

”ちゅうと”ではありません。

「箪笥の抽斗」と使われます。

な~んだ?

 

正解は「ひきだし」です。

 

ブログネタにと思い、語源を調べたのですがよく分かりませんでした。

中国語?と思い、中国から来ている研修生に聞いたところ、

「抽」の部分は同じだけど、後ろが違うと言われました。

 

エキサイトの中国語翻訳では

「抽斗」→「抽屉」 と出てきます。

やはり中国語由来だと思います。

 

翻訳ページ・・・非常に便利ですね。

下記を参照下さい。

 

http://www.excite.co.jp/world/

 

蛇足の蘊蓄を一つ。

箪笥(タンス)の数え方ですが、一竿(ひとさお)、二竿(ふたさお)と数えます。

その昔、箪笥を運ぶ時、箪笥を竿にくくりつけ2人がかりで担いだことに由来するそうです。

 

箱物と脚物について

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

挨拶回り、新年会等で丸屋家具のご紹介をさせていただく機会を多く得ました。

ここぞとばかりに丸屋家具を宣伝させていただきました。

 

その中で質問もいただきました。

必ず聞かれたのは、

「どんな家具が売れ筋なのですか?」

と言う質問です。

 

で、私の答えは、

「今は箱物が売れない時代になりました、売れるのは脚物ですね」

相手の方は、

「?」と言う顔をされます。

 

「箱物」「脚物」は家具業界の言葉です。

一般の方はご存じないですよね。

 

整理ダンス、洋服ダンス、婚礼セットのような収納系の家具を「箱物」と言います。

そのものズバリ大きな箱状態ですから「箱物」です。

一方、ダイニングテーブル、応接セット、ベッドなどを「脚物」と言います。

それぞれ長短はありますが「脚」が付いているでしょ。

 

丸屋家具だけではありませんが、

婚礼セットに代表される洋服ダンス等の箱物の需要は本当に少なくなりました。

生産量はピーク時の10分の1以下だそうです。

 

丸屋家具ではベッドを筆頭に「脚物」のダイニングセット、応接セットが売れ筋です。

御用の節は、丸屋家具をよろしくお願い申し上げます。

 

ウィンザーチェア

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

いきなりですが、

”ウィンザーチェア” をご存知ですか?

 

知っていると答えた方は、椅子好きの方ですね。

でも知らないと答えた方でも、知っているはずです。

たとえ、ウィンザーチェアの名前は知らなくてもね。

 

椅子の源流を4つに分類する考え方があります。

中国の王様が使っていた椅子。

シェーカー教徒が作った椅子。

ミハエル・トーネット(ドイツ人)が作った曲げ木の椅子。

そして、ウィンザーチェア。

 

ウィンザーチェアの由来ですが、超簡単に説明すると、

18世紀頃のイギリスの片田舎で、農民が自分が使うために作った、実用的な椅子です。

産業革命を経て、工業化、分業化で生産されるようになりました。

 

その特長は、厚手の板座にスポークの脚と背もたれが、直接接合されている構造です。

テレビドラマの大草原の小さな家などに出てくる椅子は皆このタイプです。

(アメリカでも流行しました)

 

今でも人気のあるデザインですので、多くのメーカー、デザイナーがウィンザーチェアを手がけています。

当店でも何点か展示してあります。

そこに、更にウィンザーチェアの新作が入荷しました。

 

この話、明日に続く。

 

夏の布団、近江のちぢみ掛け布団!

おはようございます、丸屋家具店主の丸山です。

 

最近、クーラーの影響で”冷え”にお困りの方が増えているそうです。

夏場の下痢症状に悩む方も多いみたいです。

 

冷え性に悩む方は、下半身浴等で体を温め、自律神経の乱調を整えると良いそうです。

夏場の下痢対策は、冷たい飲み物を摂りすぎない事と、

就寝中に足を冷やさないこと。

理由は、消化酵素が働ける体温を保つ事が必要だからです。

 

実は、私、クーラーが苦手です。

更に、夏場、胃腸が弱いと感じることが多いんです。

で、対策を調べていた訳です。

 

実際に下半身浴も、足をマッサージしながら行っています。

冷たい飲み物も控えています。

ただ、ビールだけは控えきれないので、足を冷やさないように気を遣って寝るようにしています。

 

その私が、今、使っていて調子がいいのが”近江のちぢみ掛け布団”なんです。

以前ブログでも紹介した、西川産業の健康寝具フェアで買い求めた製品です。

外側が麻のちぢみ生地で出来ています。

中綿も麻100%です。

 

以前「真綿は綿じゃない、絹です」と書きました。

ふわふわした状態を”わた”と言います。

だから、麻の綿もありです。

 

この”ちぢみ掛け布団”非常にいいです。

床について、暑いと感じないんです。

肌触りがシャリシャリしていて、涼しくさえ感じます。

だからといって、朝方冷えるようなことはありません。

 

快調であります!

この夏お勧めの一品です。

西川産業、近江のちぢみ掛け布団!

 

梅雨明けと近江ちぢみの掛け布団

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

梅雨が明けました!

本日昼、関東甲信の梅雨明けが、気象庁より発表されました。

平年より6日早い梅雨明けです。

いよいよ、夏本番!

 

さて、

今日こそは”近江ちぢみ”をご紹介致します。

 

昨日の最後に、撚糸(ねんし)の話を致しました。

絹の場合、18本から27本の蚕の糸を撚って(よって)1本の糸にするんだそうです。

ところで、この撚り(より)の入れ方を強くした糸のことを”強撚糸”と言います。

 

強撚糸は、撚りを元に戻したい力=縮みたい力を内蔵しています。

強撚糸を巧みに使い織り上げた生地は、この力によって凹凸が出来ます。

この凹凸のことを、縮んで出来たから、縮緬シボ(ちりめんシボ)と呼びます。

そして、生地自体は”ちりめん”と呼ばれるのです。

 

一方で”ちぢみ”と言う表現があります。

こちらは、”何々ちぢみ”と言うように、固有名を言う時に使われます。

そうです、

やっと辿り着きました!

”近江ちぢみ”登場です。

 

近江ちぢみの素材は”麻”です。

近江ちぢみとは”麻”で造られた縮み(ちぢみ)生地です。

 

日本の夏の生地と言えば”麻”です!

麻は他の繊維に比べ保温性が低く、放射性が高いのです。

また、業界で言うところの”シャリ感”が高く、肌触りが涼しく感じます。

”麻”は高温多湿な日本の夏を快適に過ごす素材です。

 

”近江ちぢみ”はこの様な特性から、甚平の生地として使われています。

昔の人は、夏を快適に過ごす、自然な方法を知っていた訳です。

この、自然と言うところが注目されています。

クーラーでなく、自然です。

 

ところで、この”近江ちぢみ”を使った、オール麻製の布団があるんです。 

この話、明日に続く。

 

夏は 近江のちぢみ掛け布団

おはようございます、丸屋家具店主の丸山です。

 

昨日タイトルに”近江ちぢみ”と書いたのに、本文で一言も触れずに失礼しました。

今日は”近江ちぢみ”メインです。

(本当に辿り着けるかな?)

 

近江ちぢみの話の前に、

(もう、雲行きが怪しい)

水戸の黄門様が、身分を隠して名乗ることばを覚えていますか?

「越後のちりめん問屋の隠居、光右衛門でございます」

ですが・・・

 

ここで、質問です。

ちりめん問屋とは、何を商う問屋でしょうか?

 

私は小さい頃、新潟の海産物問屋と思っていました。

だって、ちりめん=ちりめんじゃこ のことでしょ。

 

”ちりめんじゃこ”・・・シラスを干したの・・・小さい頃よく食べました。

カルシウムが豊富だ、栄養があると言われて食べました。

だから、ちりめん問屋とは、ずーっと海産物問屋と思っていました。

 

これ、間違いです。

皆さんはどうですか?

正解は、高級着物生地問屋です。

 

着物生地は、ちりめん、はぶたえ(羽二重)、つむぎ(紬)に大別されるそうです。

”ちりめん”を漢字で書くと”縮緬”と書きます。

要するに縮んだ織物ですかね。

 

蚕の繭から紡ぐ生糸も、細い糸のままでは強度がありません。

そこで細い糸を何本か撚って、絹糸を造ります。

 

あ~、話が飛びます!

撚る・・・”よる”と読みます。

撚糸業(ねんしぎょう)って言うでしょ。

製糸業の次が撚糸業。

生糸を造るのが製糸業、それを糸にするのが撚糸業。

 

ちなみに、

よりを戻す、腕によりを掛ける、こより、は

縒りを戻す、腕に縒りを掛ける、紙縒です。

 

この話明日に続きます。

明日こそ、近江ちぢみだー!

 

近江の ”ちぢみ” 掛け布団

おはようございます、丸屋家具店主の丸山です。

 

昨日の続きです。

夏こそ、からだの”冷え”にご用心下さい。

 

”冷え”は健康を損なう元です。

更に、

からだが”冷え”ていると、やる気がそがれ、仕事の能率がた落ちとなります。

”冷え”は精神衛生上もよろしくありません。

 

クーラーが効いた生活をしていると、自律神経が乱調になり、

夏にからだの”冷え”が起こりやすくなります。

これを回復する処方箋に、入浴があります。

 

シャワーではいけません。

体が温まりません。

お風呂に入ってください。

出来れば、ぬるめのお湯に下半身浴で30分以上浸かるのが良いとされます。

からだの芯まで温まります。

 

しかし、問題はこの先です。

大抵の方がお風呂に入られるのは、夕方家に帰ってからです。

そして、男性なら、湯上がりのビールが待っています。

 

温まった体に冷えたビールと枝豆!

クーッ 最高だぜ!

ですが、その後どうされます?

 

まさか、まだほてっている体を持て余し、裸で寝てしまわないでしょうね。

信州のいいところは、夏の夜が涼しいこと!

朝方などは、時たま涼しさを通り越します。

 

からだの中に冷えたビール、からだの外から涼しい風。

タイマーセットのクーラーでも同じ事です。

どの様なことが起こるかな?

 

ここで、耳寄りな情報提供です。

お腹を冷やさないように、お腹の上にだけタオルケット等を掛けるでしょ。

実は、これだけでは不十分なんです。

 

足にはたくさんの血液が流れています。

(足は第二の心臓と言われる位に)

足を布団から出して寝ると、足で冷やされた血液がお腹に巡ってきて、

腸の働きを悪くします。

 

ビールを飲んで寝て、下痢の経験者、いませんかー?

 

この話明日に続く。

明日は夏の繊維 ”麻”について書きます。

 

 

民芸運動と家具・・・最終回

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

民芸家具には、もう一つ有名なブランドがあります。

北海道民芸家具、略して”北民”です。

 

北海道民芸家具は、㈱クラレを創業した大原孫三郎の長男、大原総一郎が興したブランドです。

(大原父子のことは、7月4日のブログに書きました)

昭和39年、大原総一郎は池田三四郎の力を借り、北海道の地に北海道民芸木工を設立します。

その3年後に北海道民芸家具を発売しました。

 

発売後、瞬く間に高級ブランドの地位を確立。

なかなか取引基準が厳しかったらしいですが、こちらは、当社も扱わせて頂きました。

現在の社名はクラレインテリア㈱になっています。

(クラレの100%子会社)

 

そのクラレインテリアからショッキングな発表がありました。

「自主廃業する」との発表でした。

 

http://www.hokumin.co.jp/oshirase/index.html

 

曰く、

生活様式の多様化、深刻な消費不況の影響等により、

自助努力による事業継続が限界に達した。

とのことです。

 

クラレが支えるのを諦めたのか!

創業家の熱い思いが流れているのに、廃業してしまうんだ。

 うーむ。

 

生活様式の多様化・・・確かに民芸家具に似合う家自体が無くなっています。

しかし、

うーむ、残念なことです。

 

民芸運動と家具・・・その4

こんばんは、丸屋家具店主の丸山です。

 

本日は七夕!

先程まで、雨が降っていましたが、何とかやみました。

ちゃんと、織り姫と彦星は会えるでしょうか?

 

雨と言えば、昨日の夕立は凄かったです。

でも、その後の虹も素晴らしかったです。

久々にあんなに色鮮やかで天頂まで繋がった虹を見ました!

 

さて、民芸運動の話です。

日本民藝館が建設されたのが昭和11年。

終戦が昭和20年8月15日

戦後も民芸運動のうねりは大きくなります。

 

昭和23年11月、京都で開かれた第2回日本民芸協会全国大会で、

後に松本民芸家具を興すことになる池田三四郎が柳宗悦に出会います。

その時の様子が松本民芸家具のホームページに詳しく載っています。

 

http://matsumin.com/10_meet/11_iked/11_iked.html

 

残念ながら、当店では取り扱い出来ない松本民芸家具ですが、

松本市民として、輝かしい歴史と全国に愛好者を持つ松本民芸家具は

地元の誇りです。

 

色々調べながら書いていて、改めて松本民芸家具のすごい歴史に驚きました。

 

東京で行われた初めての展示会で、あの棟方志功が買い求めた話し。

ロックフェラー三世より直接注文があった話し。

柳宗悦を初め、民芸運動を彩るビックネーム、浜田庄司、安川慶一、河井寛次郎・・・

彼らが毎年のように松本の地を訪れた話し。

等々、凄いです!

 

下記のページにも詳しく載っています。

 

http://matsumin.com/20_hist/21_chrn/21_chrn.html

 

 

民芸運動と家具・・・その3

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

なかなか家具に辿り着きませんが、民芸家具について書きたいと思っています。

さて、

全国的な大きな流れにまでなった”民芸運動”ですが、

全ての人に認められた訳ではなかったようです。

 

全国を旅して、多くの賛同者と関係を深め、多くの民芸品を蒐集した柳宗悦。

宗悦は集めた蒐集品を帝室博物館(現東京国立博物館)に寄贈を申し出ますが、

博物館から拒否されます。

 

そこで私費で自宅横に日本民藝館を建てます。

その時に資金援助をしたのが大原孫三郎です。

 

大原孫三郎・・・とてつもなく立派な人です。

大地主且つ倉敷紡績(クラボウ)を経営する大原家の三男として生まれ、

学生時代は放蕩するものの、やがて目覚め大経営者になった人物です。

現クラレ(倉敷レーヨン)創業

現中国電力創業

倉敷の大原美術館設立

詳しくは下記をどうぞ、氏の先見性には驚きます。

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%8E%9F%E5%AD%AB%E4%B8%89%E9%83%8E

 

その大原孫三郎の長男が大原総一郎

 

西洋美術を蒐集していた大原孫三郎は浜田庄司と出会います。

浜田庄司・・・言わずと知れた陶芸のビックネーム・・・お宝鑑定団でよく取り上げられています。

浜田庄司は柳宗悦と民芸運動をしていました。

この関係から、大原父子は宗悦と交流を深めます。

 

この話、明日に続く。

もう一歩で、民芸家具の話になります。

 

民芸運動と家具・・・その2

こんばんは、丸屋家具店主の丸山です。

 

知ったかぶって、陰で、一生懸命に調べて書いております。

民芸運動!

 

柳宗悦は芸術品、美術品、古美術品など評価が定まったもの以外の「美」の発見に尽力します。

彼の功績は実に多岐に渡ります。 

超簡単に紹介すると、

 

木喰仏(もくじきぶつ)の再発見・・・ほっぺの大きな、笑顔の木彫りの仏像です。

木喰上人が日本各地を旅して、彫り続けた仏像群です。

歴史の彼方に忘れ去られていたのですが、彼が光を当てました。

以下の美術展のページが、宗悦との関係に触れていて、分かりやすいです。

 

http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_tenjiannai_08tokubetsu001.htm

 

李王朝の白磁を中心とする美の紹介

昔の日本は朝鮮の文化を軽んじていたんですよね。

その時代に彼は朝鮮美術に光を当てました。

以下の本の紹介のページに、朝鮮と宗悦との関係が書かれています。

 

http://www.toyo-keizai.co.jp/news/culture/2008/post_223.php

 

他にも、日本各地を実際に歩き、実用品・日常雑器の中に美を求めます。

焼き物、漆器、織物、染物・・・様々な手工芸品に美を発見していきます。

そして、美しいと思ったものを片っ端から蒐集(収集)していきます。

 

民芸運動は多くの賛同者に支えられて大きなうねりとなっていきます。

今では日本各地に民藝館が建てられています。

その民芸館の始まりは日本民藝館です。

 

この話、更に続く。

 

民芸運動と家具

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

大層なタイトルを付けてしまった!

「民芸運動と家具」 である。

何とも・・・浅学な私の書けるタイトルではない。

 

「民芸」 今でこそ民芸品、民芸調家具などと使われていますが、

この「民芸」という言葉、近代の造語です。

造った人は、柳宗悦(やなぎ むねよし)

 

柳宗悦・・・ビッグネームです。

父は海軍少将・貴族院議員 柳楢悦(やなぎ ならよし)

叔父に柔道の父、講道館創立者の嘉納治五郎

 

長男はデザイナーの柳宗理(やなぎ そうり・本名はむねみち)・・・バタフライスツールの作者

次男は美術史家の柳宗玄(やなぎ むねとも)・・・武蔵野美大教授、奥さんは志賀直哉の四女

三男は園芸家柳宗民(やなぎ むねたみ)・・・NHK「趣味の園芸」の講師として有名

 

学習院在学中に同人誌グループ白樺に参加。

白樺派のビッグネーム・志賀直哉、武者小路実篤等は同じ学習院生。

嘉納治五郎に呼ばれ、千葉県我孫子市に住んでいた時、

志賀直哉を我孫子市に呼び、我孫子に文学士が集まる。

 

柳宗悦を有名にしたのは、「民芸運動」です。

日常的な暮らしの中で使われてきた手仕事の日用品に、

実用の美 「用の美」 を見出し、啓蒙運動を展開した。

 

あ~、疲れる!

この「民芸運動」が家具に出会う件(くだり)は、明日に続く。

 

ギャッベ・ギャベ

こんにちは、丸屋家具店主の丸山です。

 

ビックサイトで行われた「インテリアライフスタイル展」の話、その3です。

駆け足ながら、見ていて気になった商品。

 

その3.

gabbeh・ギャッベ・ギャベ

イランの原産の絨毯の一つです。

先日「世界の絨毯展」を開催した時、このギャッペを何枚か展示致しました。

 

ギャッベはイランの遊牧民・カシュガイ族の織る絨毯です。

遊牧民が織るので、小さい織物が多いです。

先日の展示会では若い女性に人気でした。

 

そのギャッベの専門店の展示がありました。

種類が豊富で、お客様に是非紹介したいと思いました。

 

余談ですが、

昨日お話しした長野の同業者様、

私の師匠のような店ですが、ホームページにギャッベが特集されています。

流石です。

(石で口をすすぎ、川の流れを枕にして寝る)

 

話は変わりますが、

清里で買ってきたビール、美味しかったです!

6本買ってきた内の3本を飲んでしまいました。

瓶詰めですが、生ビールなので早く飲まないといけません。

しかし残りは3本、

飲むのが惜しいような、複雑な心境になっております。

 

宮崎椅子製作所

こんばんは、丸屋家具店主の丸山です。

 

ビックサイトで行われた「インテリアライフスタイル展」の話の続きです。

駆け足ながら、見ていて気になった商品。

 

その2.

宮崎椅子製作所

 

知る人ぞ知る、家具・・・いいえ、椅子のメーカーです。

私はこのメーカーの存在を、長野市の同業者様から教えてもらいました。

その同業者様は椅子にとても造詣が深いのですが、彼の一押しのメーカーです。

 

彼が書いているブログを読んでいたら、

私が行った前日の3日に同じブースを訪ねていました。

流石!

(石で口をすすぎ、川の流れを枕にして寝る)

 

宮崎家具は徳島県のメーカーなので、なかなか見学出来ませんでした。

今回新作を中心に40点ほど展示されていました。

沢山の新作を見ることが出来、ラッキーでした。

 

こんな椅子が取り扱える店になりたいと思いましたが、

今はちょっと無理かなと、諦めて、

有料のカタログを買ってきました。

 

宮崎家具のリニューアルしたホームページと

今回のライフスタイル展のことが書かれているブログのページです。

興味のある方は、どうぞ。

 

http://www.miyazakiisu.co.jp/

http://www.miyazakiisu.co.jp/blog/